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Chennai Trail Ultra 2024

人生初の50㎞マラソンに挑戦したという話。

準備

5回ほどフルマラソンの経験を積み、そろそろ42㎞以上の距離に挑戦してみたいと思っていたところで見つけたこの大会。
大会名に Trail という単語が入っているが、会場はチェンナイ郊外なので高低差はあまりないはずで、それならばハードルはあまり高くないだろうと判断して申し込んだ。
1,799ルピー(約3,100円)という破格の参加費も魅力的だった。

大会日は9月1日(日)。
6,7月は長期休暇で旅行に行っていたので、ほとんど走っていなかった。
全く練習しないで50㎞走るのはさすがになめているので、8月は「月間150㎞」を目安に走り込んだ。
走り込むというほどの距離ではないけど。

が、実際は140㎞。
詰めの甘さが露呈したが、クロストレーナーを30~40㎞ほどやったので、「月間150㎞」は達成できたことにしておく。

クロストレーナー

本番のちょうど1週間前にキロ6分ちょいのペースで20㎞走ってみたが、十分に余力をもって走れたのでちょっと安心。


前日

マラソンのスタート時刻は早朝4:30で、会場は市内から40㎞ほど離れたところにある。
大会会場の一部を宿泊所として開放しているとのことで、前泊することにした。

前泊する場合は寝袋をもってくると良い、と事前のメールに書かれていたので、体育館のような場所を想像していたが、実際はかなり開放感のある場所だった。

寝床

屋根があるだけ野宿よりはマシといったところか。
とはいえ、風通しが良くて意外と快適だった。

夕食

さて、50㎞の制限時間は7時間半。
日が昇ると気温はあっという間に30度を超えてしまうので、暗いうちにできるだけ距離を稼いでおきたい。
というわけで、キロ7分のペースで最初の30㎞を走る、つまり太陽が本格的に仕事を始める8時までに行程の60%を終えてしまうという作戦を立てた。
残り4時間で20㎞なら、残りをすべて歩いたとしても制限時間内にゴールできるはず。


当日

コースマップ

最初に大回りで1周(32km)し、2周目はショートカットコース(18km)を走る。
結構ややこしい。

午前4時

まだ真っ暗な午前4時半にスタート。
街中のマラソンと違って自然の中を走るので、コースは完全な闇に包まれている。
今回、ライトが必携品になっていた。

チェンナイはここ数日、ぱっとしない天気が続いている。
幸いなことに前日も当日も雨が降ることはなかったが、オフロードは水たまりやぬかるみが残っていて走りづらい。

午前5時半

スタートから1時間ほどで、空が美しいグラデーションで彩られ始める。
周りの景色が明らかになっていく。

スタートから10㎞ほどで、最大の難関に出くわす。

結局、靴と靴下を脱いで裸足で渡った。

荒野をひたすら走る。
日差しを遮るものは何もない。

30㎞地点でこの記録。
計画のキロ7分ペースはキープできなかった。
25㎞までは順調だったのだが、暑さとエネルギー切れで足が止まってしまった。

湖畔も走る

大回りを終えて一旦スタート地点に戻り、小回りの2周目に入ったところで再び元気が出てきた。
走っては歩き、歩いては走るを繰り返す。

歩いている間は暇なので、残された距離と時間からどれくらいのペースで走れ(歩け)ば良いかを計算する。
しかし、全然頭が回らなくて簡単な割り算にてこずる。

奇観
サボテン
あと10㎞!

残り10㎞で2時間。
これならすべて歩いても制限時間に間に合いそう。
完走の兆しが見えて、気持ちが明るくなる。

ところどころで走ってみたりしたものの、最後の3㎞はもう足が重くて全く走ることができなかった。

ほうほうの体でゴール!
記録は7時間7分18秒。

無事に木製のメダルもゲット。
一時は、制限時間に間に合わないのではないかという危惧もあったので、無事に完走できて嬉しい。

泥だらけのランニングシューズ
昼食


というわけで、人生初の50㎞は無事に完走できました🎉

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