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南インドのアーユルヴェーダクリニックでアトピーの診療を受ける
春休み、ケララに行く旅行計画を立てていた。
今年の長期休暇は「優雅な旅」をモットーに旅行しようと思っていて、「ケララといえばアーユルヴェーダ。そうだ、アーユルヴェーダ施設に10日間くらい泊まり込んでのんびり過ごそう」と思いついた。
ぼくは生まれつきアトピーなので、皮膚病の治療をメインで取り扱っている施設を探してみた。
しかし、本場ケララのアーユルヴェーダリゾートは高額なところが多い。
自力でリーズナブルなところを探すのは困難だったので、職場のローカルスタッフに予算等の条件を伝えて、リゾート探しに協力してもらうことにした。
すると、最初は張り切って協力してくれていた彼だが、突然こんなことを言い始めた。
「チェンナイにも有名なアーユルヴェーダ病院はある。そこで診てもらえば、わざわざケララまで行く必要がない。よし、明日病院へ行こう」
ぼくは、アトピーの治療のためにケララに行くというよりは、ケララに行くのがメインで、そのついでにアトピーを見てもらおうという考えだった。
彼の言葉に引っ掛かりを感じたものの、なぜかものすごい熱量で押し切られてしまったので、急遽アーユルヴェーダ病院に行くことになった。
とはいえ、症状が良くなるのなら悪いことではない。
……といった経緯で、本日病院に行ってきたので、その様子をご紹介。
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連れてこられたのは、「IMPCOPS」というアーユルヴェーダ病院。
支店をいくつか持つ大きな病院で、ここのブランドの薬もたくさん売られているらしい。
ローカルスタッフ曰く、「私の家族はここで作られたCOVIDの予防薬を2年間飲んでいるので、COVIDにかかっていない」。
この病院に全幅の信頼をおいているようだが、やや胡散臭い話だ。
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病院の中は老舗の地方病院といった感じ。
一般的に想像される「アーユルヴェーダらしさ」はあまり感じられない。
しかし、病院特有の消毒臭はしなかった。
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受付を済ませるとすぐに呼ばれて、医者の問診を受ける。
「症状はどんな感じか」「いつから発症しているのか」「普段は何の薬を使用しているのか」といった、ごくごく普通の質問だ。
その後、食べてはいけないものを伝えられ、処方箋を書いてもらって終了。
「血液検査をしましょう」という話が一瞬でたが、ぼくは大の注射嫌いなので、断固拒否してことなきを得た。
ちなみに、医者から伝えられた食べてはいけないものは以下の通り。
小麦粉製品(パン、ビスケット、チャパティなど)、鶏肉、エビ、カニ、生の魚、ゴーヤ、ナス。
鶏肉はNGだが羊肉はOK、生の魚はNGだが火が通っていればOKといった謎基準だし、ゴーヤとナスがダメな理由もよく分からない。
よくアレルギー食品に挙げられる卵と乳製品は摂取しても問題なく、甘いものの食べ過ぎは控えましょうとのことだった。
また、問診の中で、「何のボディーソープを使っているか」という質問もあった。
ぼくは幼少期から Dove 一筋で、それ以外の石鹸を使用するとすぐに肌がガサガサになるので、自信を持って「Dove です!」と答えたのだが、医者から「Dove はダメだ!」と強い口調で一蹴された。解せない。
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簡単な問診を終えた後、同じ敷地内にある薬局で薬をもらう。
以下、薬の紹介。
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謎の土みたいなやつ(右)。朝晩食後に一口。
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薬は約1ヶ月分処方されたので、とりあえず1ヶ月は真面目に継続するつもりだ
。
病院まで同行してくれたローカルスタッフは「この薬を1ヶ月服用したら、絶対に治る!」と自信満々で言っていたが、個人的にはあまり期待していない。
劇的な改善は見られないと思っているが、何かしらの進展があったら、途中経過をnote記事で書いてみようと思う。
なお、診察代は100ルピー、薬代は合計1,205ルピーだった。
トータル2,000円ちょい。とても安い。