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『Thunivu』 主演:Ajith Kumar

1/11に公開されたタミル映画、『Thunivu』を観てきた。
主演は、タミル映画界でもトップクラスの人気を誇る Ajith Kumar 

タイトルの『Thunivu』はタミル語で「不屈の精神/勇気」という意味らしい。
例のごとく、ネタバレも含めて映画の感想を雑多に書いていく。

↓予告編↓

先ほど「ネタバレも含めて」と書いたが、実はあらすじはほとんど理解できなかった。
タミル語音声で字幕なしだったからだ。
昨日観た『Varisu』も同様だったが、『Varisu』はストーリーがシンプルだったのでざっくりとした話の筋は追うことができた。
しかし、この映画は登場人物の人間関係が入り組んでいて理解できなかった。
Wikipediaに書かれているあらすじを読んでもピンと来ないので、いつか日本語字幕で公開されるのを切望する。

同日公開されたVijayの『Varisu』を意識したポスター。
「真の王者は俺だ!」

さて、予告編を観れば一目瞭然だが、『Thunivu』は激しいアクション映画だ。
2時間半の上映時間のうち、1時間は銃声や爆発音がしていたといっても過言ではない。
激しい乱闘や銃撃戦で人がガンガン死んでいく、南インドらしい血なまぐさい作品になっている。
日本だったらR指定がかかっていてもおかしくない映画だが、こちらでは普通に小さい子ども連れの家族も来ていたりする。
こんな映画を観て育ったら、そりゃあ喧嘩っ早い人間になるよな、と思う。
実際この映画の上映前、劇場の入り口で係員と客が大喧嘩をしていた。

理解できなかったなりに何となく分かったようなことを言うと、『Thunivu』は「巨悪に立ち向かうヴィランの物語」だったと思う。

たぶんのあらすじ
銀行強盗を決行する大ギャングのAjith。しかし、それは私利私欲による行動ではなく、その銀行を襲うのには理由があった。徐々に明かされる銀行の不正行為と警察の汚職、青年の命が犠牲になった悲しい事件。裏切りに次ぐ裏切り。どんでん返しに次ぐどんでん返し。誰が敵で誰が味方か分からないスリリングな展開。

……そんな物語だと思う。全然違う可能性もあるが。
どんでん返しだらけで、「あれ、こいつ敵(味方)だったの?」という展開が多かった。

ストーリーは基本的に、銀行に籠城するAjithと包囲する地元警察の構図で進んでいくが、物語の終盤に軍隊の特殊部隊が登場し、圧倒的な火力で銀行を破壊する。
ここでは地元警察と特殊部隊の対立が描かれていて、『踊る大捜査線』みたいな感じか?と思ったりもした。

銀行から出てきたAjithは、仲間と共に港へ急ぐ。
不正な大金が積まれたコンテナ船が出航しているからだ。
Ajithはボートでコンテナ船を追うが、そんなAjithを特殊部隊が追っており、海上で激しいボートチェイスと銃撃戦が行われる。
空からは特殊部隊がヘリコプターでAjithを襲撃する。
「この構図に見覚えがあるぞ」と思ったら、最後に海上で主人公と軍隊が対峙するところは『K.G.F 2』と同じ展開だ。
そう考えると、演出に全振りしていた『K.G.F 2』に対して、『Thunivu』は構想に趣向を凝らした作品と言えるのかもしれない。
演出の『K.G.F』とプロットの『Thunivu』。

最後に、Ajithの仲間として活躍していた女優の紹介。
彼女の名前はManju Warrier。
南インド映画で、女性のガンアクションは珍しいような気がする。


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