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意気消沈した私は彼らの後をついて、ガンゴトリに戻った【Uttarkashi→Gangotri】

2024/06/17

いよいよ今日から、ヒマラヤ山中に点在する4つのヒンドゥー寺院を巡礼するチャール・ダーム・ヤトラ(char dham yatra)が始まる。
今日の予定としては、朝にウッタルカシ(Uttarkashi)を出発し、昼にガンゴトリ(Gangotri)に到着、その後山道を4時間ほど歩いてボジバサ(Bhojbasa)へ行くというもの。
しかし結論から言うと、計画通りには行かなかった。

ウッタルカシのタクシースタンド

午前8時にタクシースタンドに行く。
ここでガンゴトリ行きのシェアジープに乗る。
これはシェアジープなので、時刻表はない。
人が集まり次第、発車するのだ。
しかし、これがなかなか集まらない。
結局2時間半も待って、車は午前10時半に出発した。
ガンゴトリへは車で4〜5時間と見込んでいるので、到着が15時頃になってしまう。

渋滞

案の定、ガンゴトリについたのは15時だった。

ガンゴトリの入り口
寺院までの参道

今日中にボジバサに行きたいが、厳しいかもしれない。
ボジバサの手前にチルバサ(Chirbasa)という休憩所があるらしく、とりあえずそこを目指していくことにした。
急ぎ足で山道を登っていく。

15分ほど歩いたところで、向こうからやって来た地元民らしき二人組のおじさんに話しかけられる。
「ボジバサに行くのか?」
「うん」
「今からだと、もう時間がないぞ。あと、そこまで行くにはパーミッションが必要なんだ」
「パーミッション?どこで取れるの?」
「ガンゴトリのオフィスで取れる。パーミッションは一人の旅行者には発行されない。だから、君はガンゴトリでまずガイドを見つけて、パーミッションを取得しなければならない」
意気消沈した私は彼らの後をついて、ガンゴトリに戻った。
山道に入ってすぐに彼らと会えたのは不幸中の幸いである。

まず、ガンゴトリで彼らに紹介されたガイドを雇う。
それから、パスポートとビザのコピーを用意して、オフィスが開くのを待つ。
また、オフィスの近くで安宿を確保する。

パーミッションを発行するオフィスの営業時間は、午前8時〜10時と午後5時〜7時という非常に使い勝手が悪いものだった。
だから、ボジバサ方面へトレッキングする場合は、事前にガンゴトリでの宿泊を余儀なくされる。
たとえ私が昼にガンゴトリに着いたところで、ボジバサへは行けなかったのだ。

無事にパーミッションを取得し、ガンゴトリ寺院に行く。
ここでは女神ガンガーを祀っている。

ガンゴトリ寺院
女神ガンガー

次に沐浴場へ。
ここはもうガンガーの源流に近く、水は冷たいを通り越して痛い。
少しだけ足先を浸したが、10分くらい足の指の感覚が戻らなかった。
そんな中、全身沐浴をしている巡礼者もおり、根性というか信仰心の篤さがすごい。

ガンガーは砂泥を巻き上げた激流となって流れている。
この激しく、上流でもお世辞にもきれいとは言えない川に神性を見出しているというのが興味深い。

標高は約3,100m。
日中は半袖のTシャツでひんやりと感じるくらいだが、日が沈むと羽織るものがないとしんどい。

ガイドと相談して、明日は7時に朝食を食べてから出発することになった。
ちなみにガイドといっても、案内をするというよりは、頭数を合わせることが主な目的となっている。
今回、私がガイドとして雇うことになった男性は英語がほとんど話せず、ジェスチャーで意思疎通をしている。

明日のトレッキングに備えて早く寝た。

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