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サウナより「ととのう」、草体操

めっちゃこんにちは。

私はアラサー男性日本人であるが、例に漏れずサウナが好きである。
狂うように通っている。

ウェルビーイングを求道する私にとって、悪くない趣味だと自負している。

昨今騒がれる「サウナブーム」も、「サウナ文化」に発展させていくらしい。地上波が言っていた。

そんなサウナ好きな私が、更に「ととのう」ものを見つけた。
世紀の発見といえよう。

ここからはじまる、新時代の幕開け、その瞬間を見逃すなかれ。刮目せよ。



草体操の世界

体操というスポーツをご存じだろうか。
鉄棒で回ったのちの、栄光の架橋の、アレである。

体操の世界には、全日本マスターズ大会というものがある。
年に一度、現役を終えたアダルティな選手たちが、身体を1から作り直し、全国から一堂に会する。

70代の大先輩まで出場する、正直に言ってカオスな全国大会である。
(ここで言うカオスとは最上級の褒め称える言葉であること書き添える)

本稿では、草野球・草サッカーになぞらえ、「草体操選手」と表現する。
私も大学卒業後、3度マスターズに出場経験のある立派な現役草体操プレーヤーである。


実はここだけの話、草体操は「ととのう」。

「ととのう」とは

まず、サウナで得られる「ととのう」という感覚について。専門家は以下のように語る。

サウナに入ると、体は「温かさ」を感じ、副交感神経が高ぶる。その後「熱さ」を察知、今度は体を興奮させる交感神経が急上昇。この時、身体を疲れにくくさせるホルモン「アドレナリン」も分泌される。

次に、体を冷ますことで「命の危険はなくなった」と考え、再度、副交感神経が優位になる。直前まで交感神経優位だったため、アドレナリンが残り、リラックスもしているという、日常では感じられない、まれな「ととのう」状態が生まれる。

日本サウナ学会代表理事・医師 加藤容崇氏
日経ビジネス

危険を感じる程の緊張感、直後に訪れる安心感。
アドレナリンが残る中、リラックスしている状態こそ、「ととのっている」状態のようである。

草体操が「ととのう」メカニズム

本題である。
体操の試合は複数の種類の緊張感を持つスポーツだ。
それ故にアドレナリンが分泌される機会が多い、と感じる。

練習を満足に積まずに挑む草体操選手には、現役時代に存在しない「危険を回避せねば!」という緊張感も大きく生じる。(下図参照)

サウナ以上にととのうための要素を内包

また、サウナでいう外気浴に当たる、緊張感からの緩和、ディープリラックスを感じる時間が多く与えられるのも、草体操選手の特徴である。

現役選手は試合後も、当日の演技の反省、次の試合に向けての改善点の把握など、緊張感が保たれてしまう。

一方で草体操選手は安全に帰還できたことに満足し、大いに弛緩する。その瞬間からの関心事は打ち上げだけである。身体のリカバリーそっちのけでの、とりあえずビールである。
試合直後から副交感神経優位になりっぱなしのはずだ。

サウナを超える緊張感、そして大いなる弛緩が許される立場、これこそ草体操選手が「ととのう」所以なのだ。

まとめ

いかがだろう。草体操で「ととのい」を得たくなっただろうか。
たくさんの人々に草体操ライフをエンジョイしてほしいと願う。

ここで悲報だが、未経験者にとって体操は少々参入障壁の高いスポーツである。

本稿ではあらゆる趣味への没頭が、温浴施設並のリラクゼーション効果を得られる可能性を示唆した。

草体操に限らない。あなたなりのサウナを発見してほしい。

そして、気づくことになる。

あらゆる可能性を模索した結果、最も手軽にととのいが得られるサウナの価値を。

すべての道はサウナに通ず。
世界のサウナ好きに愛を込めて。

何より大事なのは、人生を楽しむこと。幸せを感じること、それだけです。

オードリー・ヘップバーン

夢見がちな居酒屋侍、今晩も孤軍奮闘中です