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本のこと

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本が好きなので、書評とか書いてます。
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記事一覧

『資本論』を適当に解説

ビジネスマンのバイブルと呼ばれる『資本論』。バイブルとか言われる割には多分、ほとんどの人が読んでいないと思います。それは一生懸命働いている人が世の中にたくさんいることからも一目瞭然です。  そう、『資本論』ほど働く気が失せる本はないのです。どこがビジネスマンのバイブルやねん。  とはいえ、経営者が読むとかなり勉強になるこの本。労働者の人も資本家という人間に体よく使われないために読んでおいた方がいいと思うのです。  ということで、かなり適当に、自分が大切だと思ったところだけ

書評 『やってはいけない健康診断』

どんな本ですか?医療界のクズさ加減をこれでもか、というくらい書いた本です。偉い先生二人の対談形式になっています。 どうクズなのですか?医療界もお金が欲しい。儲けるには患者を増やすしかありません。でも、最近は衛生環境も食生活も豊かになっているので病人は減っていく一方。じゃあどうするのか? 「健康な人を病人に仕立て上げ、病院通いをさせる」ことですね。なので、働く人全員に健康診断を受けさせ、少しでも問題があると病人扱いにし、薬漬けにして副作用でさらに身体を悪化させます。高血圧とさ

書評 『森の生活』

どんな本ですか?世捨て人(期間限定)が、お金をかけず森で暮らしつつ、煩悩むき出しで働く都市生活者をこき下ろす本です。 誰が書いた本ですか?1817年生まれのアメリカの思想家で、ヒゲが大変チリチリの人です。富を手にする方法ではなく、精神が貧困に墜ちない方法を説いてくれています。多分、すごく良い人です。 結核により45歳で亡くなりました。 面白いですか?都市生活者をこき下ろしている場面は大変面白いです。自然や動物と戯れているシーンは少々退屈です。 どんな人にオススメですか

書評『ぼちぼちいこか』

表紙のカバ(?)で誤解されがちなのだが、これは絵本ではなく自己啓発書だ。 この本では以下のことが学べる。 ・性別に囚われるな ・多動力を発揮せよ ・落ち着け それぞれ解説していく。 ちなみに本の内容はこうだ。 カバ(?)が消防士やら、パイロットやら、宇宙飛行士やら、手品師やら、バスドライバーやら、色々なものを目指すが、失敗し続ける。すべて失敗したあと、彼はとりあえずハンモックに横になり、そして言う。「ぼちぼちいこか」。 性別に囚われるな最近でこそ「女性は女性ら

好きな司馬遼太郎の小説 トップ3

私は司馬遼太郎が好きです。 「読んでみたいけど、作品が多くてなにから読んだらいいかわからない」という人も多いと思います。 そんな人に私の好きな司馬遼太郎の小説 トップ3を紹介します。 3位 坂の上の雲 日露戦争を描いた作品です。 この小説は司馬作品の代表作で有名ですが、めちゃくちゃ読みにくいです。 主人公は秋山好古、秋山真之、正岡子規、となっていますが、3巻ぐらいで(確か)正岡子規は死に、その後の日露戦争に突入してからは誰が主人公というワケでもなく、戦争の模様がず