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今回紹介する仕事は『住職に怒られる』です。 「そんなのが仕事なの?」と思うかもしれません。私もそう思います。 仏壇屋の仕事は「仏教」を扱うので、各々の考え、やり方があります。「浄土真宗はこうだから」と思ってやると、「ワシの寺はそんなことはせん!」と怒られることがあります。 怒られつつ、学んでいきます。まあ、仏壇屋に限りませんが。 住職のセリフと共に怒られた内容を紹介していきます。 「お布施の額を言うな!」これは仏壇屋で働くと一度は言われるセリフです。 お客さんに「
今回はいよいよメインの仕事、『仏壇販売』です。 これができて初めて、仏壇屋を名乗ることができます。 気をつけるポイントがいくつかあります。 ・宗派、菩提寺 ・置き場所 ・仏具 ・予算 順を追って説明していきます。 宗派、菩提寺宗派によって仏壇は違いますので、お客さんが来たらまず宗派を聞きます。 浄土系(「南無阿弥陀仏」の宗派)は金仏壇、日蓮系は法華壇(位牌を入れる部屋がある)、それ以外は唐木仏壇(黒いやつ)です。 モダン仏壇(家具みたいな仏壇)はどの宗派で
住職が檀家さんを連れて、仏壇を買いにくるときがある。 これは仏壇屋にとって最悪だ。 住職は檀家さんに威厳を見せつけたいので、「あれ付けろ、これ付けろ、オマケにあれも付けろ、そして半額にせえ」と無茶苦茶言ってくるからだ。 さすがにすべては無理だが、ある程度叶えられると、住職は檀家さんから感謝され「さすが先生っ! ついてきてくれてよかった!」となり、お布施が弾み、威厳も保てる。 しかし仏壇屋は儲けが減り、売った人は社長に嫌味を言われ、お局さんから3日くらい嫌がらせを受ける
『寺院営業』で住職と仲良くする理由はいくつかあります。 ・仏壇の紹介をもらう(メイン) ・行事の際、大量注文をもらう ・仏具を買ってもらう。もしくは修復。 ・細々した注文をもらう ・檀家さんの仕事を紹介してもらう などです。 それぞれ紹介します。 仏壇の紹介をもらう(メイン)檀家さんが亡くなり、「仏壇がほしい」となった際、住職に口添えしてもらいます。「この店で買ったらいいよ」と。 寺院営業の最大の目的はコレです。 仏壇が決まれば、紹介料として住職に何%か払
仏壇屋といってもどんな仕事をしているのか、わからないと思います。 なので、仕事のひとつひとつを紹介していきます。 今回は『接客』です。 親身な対応が必須仏壇屋はスーパーみたいにお客さんが自分で選んで、レジに持っていく。というスタイルではないです。 仏壇屋の店舗は小さいので展示するスペースが限られています。そのクセ、仏具の種類はイヤというほど多いです。お客さんの要望を聞いて、倉庫から持ってきたり、カタログを見て取り寄せたりします。 親身になって話を聞く必要があります。
寺の住職というと「人間のお手本」「欲がない」みたいなイメージを持たれがち。檀家さんも住職のことを「先生」と呼び、それなりに尊敬をしているようです。中には深刻な悩みを打ち明けたりする人も。 でも、住職というのは「住職の資格を持っている」だけであって、その他は至って普通の人間です。 そりゃ厳しい修行とか必要なのかもしれませんが(浄土真宗は試験のみ)、一定期間だけです。四六時中悲惨な目に合っていて、しかも一生報われることがないサラリーマンの方がよっぽど厳しい修行をしていると言え