見出し画像

人と人との関係性を考えて大きな力を発揮する。忍者と侍の連携力【義盛百首 忍歌84】

画像1

「城や陣に 火付けを入れんと 思いなば 味方近付く 時を待つべし」
忍歌 義盛百首 第八四首

【現代語訳】城や陣への火付けの決行は、味方が近づく時を待ってから

【解説】火付け、つまり放火は味方部隊と息を合わせて実行しなければならない。味方部隊は敵城の近くまで寄って潜み、攻撃体制が整ったら「準備OK」という合図を忍びに送る。忍びは敵城内にあらかじめ潜っておき、合図が出たら放火に適した場所に火をかける。適した場所は煙硝蔵、薪置き場、橋など。独立部隊である忍びと、主力部隊である侍のタイミングを合わせる。

【超訳】人とのタイミングを合わせる。大抵の物事は複数の人間が連携して行うことで大きな結果を生み出す。アートは1人のアーティストが芸術的センスで行う物だが、商業的なデザインはクライアントがいて、その要望を聞き出して具体化するデザイナーがいて、実際に作る職人がいて…と複数の人間が関わる。人がどのように動くのか? 人をどこに配置したらいいのか?人と人の関係性を考える。


義盛百首とは…
伊勢三郎義盛に仮託し作られた忍者の心得を読んだ計百首の歌。伊勢三郎義盛は伊賀出身で、源義経の配下で忍者として活躍したとされる。義盛百首は忍歌と呼ばれることもあり、軍法侍用集や万川集海などの忍術書に登場する。


🥷忍者の思考と精神を身につけるべく、日々修行を行ってますので見届けてもらえると幸いです。あとお仕事のご依頼もお待ちしております🙇‍♂️。サポートは兵糧(ひょうろう)に使わせていただきます。 WEB:https://shinobi-design-project.com/home