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信用を得て、YESを引き出すための忍者の話運び【忍者の技と知恵 #278】

営業や販売、プレゼンは言葉によって説明し、相手のYESを引き出さなければなりません。

説明のポイントは、①相手が疑問に思うことを予想して、それを解消するように話をする。②こちらの目的をそれとなく話すことで安心感を与えるです。会話の中には、真偽を確かめて評価する作業があり「この人は信用していいか?」を常に探られています。

忍者は敵に捕まったとき、わざと敵方に寝返ることで危機を脱し、より敵の深部に潜り込むことで更なる情報を手に入れることがあります。

捕まった忍者は「そちらに寝返ります」と言っても、普通なら信用してもらえるわけがありません。そこで大事なのは寝返っても仕方がないと思わせる話の運び方を考えて用意しておくことです。

【忍者が寝返りを乞う参考文】
「私の家は生活がとても貧しく、家族皆が毎日生きるのがやっとです。それを知ってか知らずか、我が主君は贅沢三昧の日々を過ごし、私利私欲に溺れています。民のことを考える様子は全くなく、そんな主君に忠義を尽くすことはできないのですが、生きるためには働かなければなりません。

何とかここまで働いてきましたが、主君の命令には真意が見えず、いつも怪しいことばかりです。大事な家族も住む国もどうなるか分からず不安でいっぱいです…私はこんな愚か者ですが、何とか命が助かるのなら、貴君の元で一生懸命に働きます」

寝返るという忠義に反する行為を、主君に問題があることで同情を誘いクリアにする。忠義ではなく家族を養うためという目的を示すことで信用を得る。

相手の疑問点について自己開示をすることで安心感を与え、それが信用に発展します。信用を得られてから、やっとYESを引き出せるようになるのです。

忠義を尽くせない主君


【忍者の技と知恵】は毎週 月・水・金曜 朝8時ごろ更新!『図解 万川集海』を元に、忍者の技と知恵をお届けします。

万川集海とは
『万川集海(ばんせんしゅうかい/まんせんしゅうかい)』は伊賀甲賀49流派の忍びの術、古代中国や日本の謀略家・名将軍の技と知恵を結集し、悪しきものを捨て良いものを厳選し集大成した全21巻に及ぶ忍術秘伝書である。
万の川が集まり大海となるように、数多の術を結集したことから名付けられる。


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