「和」の空気と、調和を強化した「儒学」【人間関係を維持する儒学的視点】
『青ブタ』で感じた和の空気の疑問
『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』を観て、学校内の空気と戦うというエピソードから、グループやコミュニティを維持するための「空気」というのは良くも悪くも維持できるんだなーと思った。
日本には「和」という空気がある。暗黙のうちに調和を維持するための独特の空気が「和」だが、先に言ったように空気というのは良くも悪くもできるわけで、ではなぜ安定維持が「和」では可能なのかと思った。
調和を大切にする空気「和」
「和」は人が相手を思いやり、敬い、調和を大切にする一連の行動や価値観が表れたものである。これは長い日本の歴史の中、ムラ社会で人々が共存・共生するために育まれてきたものだ。
「儒学」による和の空気の強化
「和」を良い方向に機能するように強化したのが、江戸時代の「儒学」である。儒学は中国から伝わり、その中の1ジャンルである朱子学が幕府政治や教育に大きな影響を与え、人間関係や社会秩序の理論化を行なった。
なお「朱子学」は、人間の本性を良しとし、道徳的な行いを重んじて、知識と教養を身につけることが重要という思想である。
自然との共存「神道」による和の空気の形成
しかし、江戸時代の儒学が「和」を強化したとすれば、それ以前はどうだったのか?という話になる。
儒学以前は、いくつかの要因はあるだろうけど「神道」の思想が「和」の形成に関わったと思う。
神道は、自然や神々との共存を重視する日本独自の信仰であり、そこには人間と自然、そして人間同士の関係性についての観念が形成されている。
儒学的な視点で対人関係を俯瞰する
長い歴史の中で自然と形成された「和」は、さらなる機能安定化を図るため、道徳的なマナーを言語化するために江戸時代に「儒学」を取り込んだ。そしてそれは慣習として残り、歳上を敬うや義理を通すといった形で現代の僕たちは知らずにそれを行っていることがある。
現代社会は、コミュニティの幅が広がり、多くの人と接する機会が増えている。江戸時代、和を強化するために使われた「儒学的な視点」は、現代において対人関係という構造を俯瞰することができ、良好に維持するための一つのツールとして使えるのではないか?と思った
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