忍者の秘伝！ピンチをチャンスに変える戦略的思考【忍者の技と知恵 #355】

上手くいかなかった、失敗したというとき、軌道修正してやり直そうとするものです。しかし、やり直しにかかるコストは、①失敗、②回復、③再挑戦→目標達成と3つも労力がかかります。そこで、①失敗という状況を踏まえて、別の方法を選ぶことで一気に目標達成に繋げるアイデアを持つのがピンチをチャンスに変えるというものです。

忍者は情報収集や破壊工作のために敵陣に潜入するとき、万が一敵に捕まってしまった事態に備えて偽手紙を保険に隠し持って置きます。もし捕まったときは偽手紙を出すことで「実は○○様と内通していました」と偽り、謀略を仕掛けることができます。

どんな事態に陥っても味方が有利になるよう事を運ぶ、自分にとって有益になるように計画を立てる発想力が生き残るには必要です。

この発想力には、予定を立てる段階での危険予測と、そこから「だったらこうしたらいいじゃん」という発想が不可欠です。

陰忍の保険として偽手紙をもって行く

【忍者の技と知恵】は毎週 月・水・金曜 朝8時ごろ更新！『図解 万川集海』を元に、忍者の技と知恵をお届けします。

図解 万川集海 第三帖「陽忍編（上）」

図解 万川集海 第一帖「序・正心編」（無料版：2023再編集）

万川集海とは
『万川集海（ばんせんしゅうかい／まんせんしゅうかい）』は伊賀甲賀49流派の忍びの術、古代中国や日本の謀略家・名将軍の技と知恵を結集し、悪しきものを捨て良いものを厳選し集大成した全21巻に及ぶ忍術秘伝書である。
万の川が集まり大海となるように、数多の術を結集したことから名付けられる。