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忍者・忍術とは何か?|そして現代における忍者とは?

「Shinobi Design Community」サークルにおいて忍術を学び、現代忍術を考える前に、このサークル及びShinobi Design Projectにおける忍者と忍術とは何か?について話しておきましょう。
↓サークルについては以下をご参照ください。

忍者とは何か?

忍者(ニンジャ)とは、もともとは“忍びの者”や“忍術使い”と呼ばれた現代における軍事スパイのような職業を指す言葉です。ニンジャという呼び方は昭和以降、現代に入ってから作られたもので新しいものです。

戦国時代・江戸時代と忍者の任務形態や働き方は多少の違いがあります。戦国時代における忍者は、伊賀甲賀地域に住む傭兵であり、各国大名に雇われて諜報活動(情報収集)や工作(謀略や暗殺、非正規戦闘)を行う特殊傭兵部隊でした。そして、戦乱の世が終わり、江戸時代に入ると幕府や各藩はお抱えの忍者を持つことになります。戦国時代は主に派遣やフリーランス忍者の時代で、江戸時代はインハウス忍者の時代と言えますね。江戸時代の忍者は、半農半武として伊賀に住みながら有事の際に雇われている藩におもむくスタイル(尾張藩の忍者はこのタイプ)や、幕府や藩お抱えの下級武士として城下に敷地を与えられて住むスタイル(伊賀同心や甲賀百人組など)があります。仕事としては、諸藩の動向を探るスパイ活動を行なったり、国境警備、治安維持(パトロールや犯罪者の逮捕)、ボディーガード、消防をしていました。

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ちなみに、忍術流派は地方様々ありますが、そのほとんどは源流が伊賀甲賀とされており、第二次天正伊賀の乱で各地方に逃げ延びた忍者が地域地域の国々で起こした流派と言われています。

次に忍術について説明しましょう。

忍術とは何か?

忍術とは忍者の持つスキル、忍者が任務をこなすために必須となる技術のことです。前述した通り、忍者の任務は幅広くて、諜報活動から破壊工作・謀略・奇襲などの不正規戦闘・警備・治安維持・要人警護まであります。

いわば、戦争という国の一大事における全てのワークフローに関わっており、戦争が実際に起こる前から仮想敵国に潜入し、土地の人と仲良くなり情報を集め、その情報の中に戦争の兆しがあれば素早く謀略を仕掛けて(内部分裂させたり、寝返させたりして)戦争を未然に防ぎます。万が一戦争が始まってしまったら、収集した情報を元に、またより詳細な情報を収集し主君に報告、効果的な戦い方をプレゼンして、問題なければ用意周到に軍を動かし実際に戦闘が始まります。戦闘では、侍が表舞台で戦いやすいように忍者は裏でサポートを行います。敵の物質を破壊したり奪うことで攻撃力・防御力を削ぎ、夜襲などの奇襲を行い敵のメンタルを削ぎ、侍が安全に戦える場を作ります。戦争が終われば、再び忍者は敵地に浸透し情報収集を行い戦の兆しに目を光らせます。また、国境警備や警察のような治安維持活動を行い、平和な時代が持続するように力を注ぎます。

さて、忍術について話を戻すと、この一連の仕事に必要なスキルとなるわけですが、それは幅広いスキルが必要となるわけですよね。ざっと言っても、諜報活動のための心理学知識、心理術、コミュニケーションスキルから、入手した情報を分析する力、利用方法を考える謀略技術や兵法戦術の知識。怪しまれずスパイ活動をするための変装技術と、その変装した職業のスキル(宗教家、医者、大道芸人、アーティストなど)。忍び込みの技術、ピッキング、隠れる技術、自衛や奇襲のための戦闘技術(体術・武器術)、火薬などの科学技術、漢方和方といった薬学、医学・医術、占術・呪術、天気予報、任務に必要な道具のデザインから製造…etc…(あー幅が広い、考えるだけで大変ーー)とあります。

<忍者に必要とされるスキル「忍術」>
・心理術(心理学)
・コミュニケーション技術
・情報収集・分析・活用
・変装
・忍び込み
・遁法
・隠形
・武術
・火術
・水練
・医学
・薬学
・調理
・占術
・天気予報
・呪術
・道具の作成
・道具の使用
・芸能
・兵法
など

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で、いよいよShinobi Design Project、そして当サークルにおける忍者・忍術の定義についてお話しします。(ここまで長かったので、皆さん忘れていたんじゃないですかね?笑)

サークルにおける忍者・忍術の定義

SDPにおける忍者の定義は、「忍術を学び実践し研究する者」つまり忍術の修行をする者を称して忍者と呼ぶことにします。なので、戦国時代・江戸時代のような職業としての忍者ではなく、生き方としての忍者です。SDPの理念の忍者的ライフスタイルの創造に一致するわけですね。

なので、これに従って忍者のスキルとしての忍術は「忍者という生活で必要となる、使えるスキル」となるわけです。ここでの生活は、日常的な暮らしから仕事まで生きる上で自分がやっていること全てを指します。私の場合は、デザイナーとパルクール講師を兼業してるので、これらの仕事にも忍術を活用していこうということになります。

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例えば、デザイナーであれば忍者的な思考法や観察眼でモノゴトを見てアイデアを生み出します。物づくりには、忍者が任務に必要なオリジナル道具を作る方法が応用できます。パルクール講師なら、忍者のコミュニケーションテクニックを用いて老若男女に応じて伝わりやすい方法でレクチャーし、パルクールの技には忍術(武術)的な身体操作を取り入れて日本人に合う効率的な動きに改良します。

こんな感じで、各々にあった忍者を目指して生活し、忍術を活かして活動できるようになる。この修行を通して“忍”の心を身につけ、豊かにたくましく楽しく生きよう!というのがこのサークルの目指すところです。

Shinobi Design  Community(サークル)
「忍びの者として、この現代を生きてみませんか?」 “日常生活で使える忍術”を学び、実践し一緒に現代忍術を身につけ作り上げていくサークルです。
サークル → https://note.com/kiyo_design/circle

まとめ

<SDPの忍者・忍術の定義>
忍者‥‥忍術を学び実践し研究する者。
忍術‥‥忍者という生活で必要となる、使えるスキル。暮らしや仕事で使える忍術。

supported by Shinobi Design Project


🥷忍者の思考と精神を身につけるべく、日々修行を行ってますので見届けてもらえると幸いです。あとお仕事のご依頼もお待ちしております🙇‍♂️。サポートは兵糧(ひょうろう)に使わせていただきます。 WEB:https://shinobi-design-project.com/home