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本質的に意味がない。目標達成のための仏教観「空」の意識

「空」あるけれども無い、無いけれどもある

仏教における考え方に「空」がある。空はあるけれども無い、無いけれどもあるという状態。あるとも言えるが、無いとも言えるという達観した視点を持つと空は認知できる。要するにマクロ視点で物事を捉えれば総体として動いているだけで個別には意味が無いという感じ。

この地球、宇宙がいつどのように生まれて、この先いつ消えて無くなるか誰にも真実はわからない…つまり始まりも終わりも分からない=始まりも終わりも“無い”と捉える。

意味を探し続けると“意味がなくなる”

人はお金が欲しいから働く。〇〇だから〇〇だという風に意味を作りがちだが、本質的にはお金も働くことも意味は無い。なぜなら…

…人が生きるためにご飯を食べる。

ご飯はエネルギーを補給するためのもの。

ご飯を手に入れるためにお金が必要。

お金を稼ぐためには働く…

という感じでお金が欲しいから働くという言葉には実際的な意味は無い。

こんな感じであらゆる行為に対する意味を分解していくと、殆どのものから意味が無くなり、唯一あるとすれば生命維持や子孫を残すなど生物としての本能的な面のみになる。
(意味の始まりも終わりも見つからない=空)

ところが人はあらゆることに意味を見出して、意味があると思い続けることで文明を発展させた。人が思考動物として進化するために“意味がある”ことに“意味はあった”。けれども視点を変えれば意味があることに意味は無いとも言える…

そこで考え方を変えよう。本質的には意味が無いとは言えるが、人が文明社会を発展させたという事実から意味は必要だと言える。ということは、意味がないという真理を活かして進歩すればいいのではないか?

”意味がない“の使い方

意味がないは、目標達成の妨げになるものに対する意味がないということ。目先の欲求に流されて長期的な目標達成が遅れる事にを考えれば、目先の欲に本質的な意味はない。さらに突き詰めると“そもそも意味なんてない”によって意識がフラットになり、目標達成に邁進できるようになる。また、誰かに否定されたり攻撃的なことを言われても、その言葉に本質的意味はないと思ば、その言葉に縛られることなく目標達成に邁進できる。

“意味はない”は、内発的な精神的妨げと外圧的な精神的妨げを無効化しフラットな意識に戻させる。フラットな意識で再度目標に意識を集中して淡々と目標達成を目指す。

意味はないにはレイヤーがあり、⑴世間一般的な意味はない(否定意見)。⑵本質的に意味はない。⑶そもそも意味はない(仏教でいう空)の3段階層がある。

意味のない空の中で、意味のあるものを見つけよう

空について、意味のあるないについて掘り下げたければ『般若心経』を読んでみるといい。仏教の場合、生きることの苦しみから脱する方法論としての空という考え方だが、僕は空を構造解析し、俗世で利用できるようにデザインしてみた。

全ての事に完全に意味がないと捉えるのではなく、意味のない空の中で、唯一意味があると思える(思いたい)ものを見つけて、そのためだけに邁進する。苦しみから脱するネガティブではなく、幸せを得るポジティブな空があるのではないでしょうか。

空と文明

(追記:空そのものはネガティブもポジティブなく、単なる状態を示しているだけ。それを感情的に捉えるからネガポジが生まれる。空を正しく認知できれば、思考も感情もフラットになれると思う)

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