続:忍者の知恵を活かして情報戦を制する:ビジネスに役立つ情報戦略【忍者の技と知恵 #354】
前回353情報のウソ・ホント、正確性を確かめる方法は「言葉・行為(または事象)・物証」の3つの情報が一致しているか?を確認すると前回(忍者の技と知恵 #353)話しましたが、さらに正確性を高めるには現在に至る「時間」の要素を加えるといいです。
例により忍者はこれをよく知っていて、正確な情報を手に入れるときも、偽の情報を流すときにも利用しました。
敵軍に頭のいい軍師がいるとき、忍者は敵軍師と自国が内通している偽の手紙を作って配達員として入り、軍師を陥れる謀略を仕掛けます。これを忍術では「蛍火の術」といいます。
忍者は敵にワザと捕まり、尋問を受けて自白する形で偽情報を話します。このとき内通している証拠として持っている偽手紙を見せますが、敵がまだ怪しんだ場合、忍者は自陣に過去のやり取りの手紙(事前に用意した偽手紙)を保管してあるので確認してくれと言って敵を騙します。
忍者は偽情報を信じさせるために用意周到な準備を行います。自白による言葉、潜入という行為、偽手紙による物的証拠は今現在の情報ですが、過去のやり取りという経過(経緯)を示すことで、時間という情報により信ぴょう性を高めます。
正確な情報を手にいれるという観点で現代社会の私たちが術を使うなら、例えばマーケット調査で消費者のインタビュー調査や観察調査、購買データの分析を一時的に行うだけではなく、長期的に行うことで売れ行きの変化を分析する。一時的な情報から未来を予想する(仮説を立てる)のではなく、過去の情報も調べることで、未来予想の現実性(仮説の正確性)を確認することができます。
【忍者の技と知恵】は毎週 月・水・金曜 朝8時ごろ更新!『図解 万川集海』を元に、忍者の技と知恵をお届けします。
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