重心体操をして、きれいな体幹を目指す【体幹と重心位置「丹田」】


体幹を保つための重心位置は「丹田」

体幹をしっかり保つためには、自分の重心がどこにあるか知る必要があります。重心とは、自分の体重がしっかりと乗っかってる場所です。東洋の武術では、重心は基本丹田(へその下3cm)にあるとされます。

<重心>
上半身の重さを支えている一点の場所。足が荷車でいう車輪なら、腰は荷台でその上に上半身という荷物が乗ることになる。このとき、荷物の重さを受け止めている中心地点を重心と呼び、人体では丹田がその場所。

で、この丹田ですが実は3種類あります。下丹田・中丹田・上丹田とあり、下丹田は一般的に丹田と呼ばれている場所でへその下3cm。中丹田は胸部の真ん中。上丹田はおでこの真ん中です。詳しい場所は別途調べてもらえればわかると思うので割愛します。

体幹が保たれている状態とは、重心の位置が正しい位置(不安定では無い位置)、つまり下丹田にあることを言います。さらに細かく言えば、この下丹田の上には中丹田が乗っかって、その上に上丹田が乗っているのが本当に重心が安定しているという状態です。

丹田という積み木が腰に乗っている感覚で動く

体幹を保ったまま動くというのは、この下丹田・中丹田・上丹田というそれぞれの積み木がまっすぐ乗っかった状態で動くことです。

歩く、また踏み込む勢いでこの積み木ががズレる(腰だけ前に出て胸がのけぞる)のは体幹が保てていないということになります。

足が車輪で、腰という荷台に乗せた下・中・上丹田という積み木を運ぶことをイメージした場合、3つの積み木がまっすぐ積み重なった状態で荷車を押すのが一番楽でしょう。逆に、3つの積み木が斜めに積み重なっていて不安定では、荷車を下手に押すと崩れてしまい危険です。

体幹を保って移動することは、無駄な力を使わないで正しく力を使うために必要なことです。

体幹を鍛えたり、重心コントロールを上手くするには、この下・中・上丹田がまっすぐきれいに積み重なっていることを意識・イメージして動くようにすると良くなります。

重心体操をやってみよう

3つの丹田を積み木にするイメージをもつためには、この3つの丹田の位置が分からないといけません。そこで、この位置を理解するために重心体操をしてみましょう。

重心体操は私がよくやる、なんとなくで作った準備運動です(笑)。体幹や重心の意識、身体のウォーミングアップにいいと思います。

<重心体操>
① 足を肩幅に開いて立ちます。

② 軽く膝を曲げて重心を落とします。このとき、上体の重みが下丹田にしっかり乗っかっていて、安定して立っていることに意識しましょう。

③ 腰に手を当てて、下丹田の重心をズラしていきます。頭、つまり上丹田は今の位置に残して、腰(下丹田)だけ左にずらしていきます。身体がひらがなの「く」みたいな状態です。身体が崩れないところまでズラしてみましょう。
できたら次に右へ、次に前へ、後ろへ動かしてみて最初の重心位置と左右前後の重心位置の違いを感じましょう。慣れたら時計回り、反時計回りに腰を回して重心コントロールの練習をします。

④ また②の姿勢に戻り、次は胸(中丹田)を動かしてみます。やり方は下丹田と同様で、今回は下丹田の位置をそのままにして、胸だけ動かして重心のズレを感じます。

⑤ 腰(下丹田)と胸(中丹田)のズラしを混ぜて行います。左右前後に振り、また回したりして重心のズレ、体重のよりを感じます。このとき両足は①の位置を常にキープして、おっとっとと足がズレたり浮いたりしないようにしましょう。ズレたり浮いたりするのは重心がコントロールできないレベルまで大きくズレたことを表し、それは体幹が保てない状態になっていることを示します。

⑥最後に②の姿勢に戻り下丹田に上半身がしっかり乗っていることを感じてみましょう。

重心体操をした後に、各種スポーツやトレーニング、武術の練習をすると重心の位置を掴みやすく、重心イメージもしやすいでしょう。

本記事は、体幹を保つために重心(丹田)の位置を知る方法と考え方について書きました。実際にきれいな体幹を作るには、この重心の考え方をベースに歩いたり、日常生活を過ごしたりする。また皆さんが取り組んでいるスポーツや武術を行わなければなりません。

時間はかかりますが、確実に体幹、重心コントロールが身につくことでしょう。ぜひ実践してみてください!

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