見出し画像

異変に気づき、即対処する。忍者には反射と瞬発力が大事【義盛百首 忍歌31】

画像1

「うちよりも 会う事あらば 森林(もりはやし) 少しの影に まず屈むべし」
忍歌 義盛百首 第三一首

【現代語訳】ふと敵に会ってしまうと思ったなら、森や林の影に屈んで隠れる。

【解説】敵が近づいて来るという気配、違和感を感じ取ったらすぐさま森や林の影に身を屈めて隠れる。わずかな影であっても身を小さくして動かずじっと隠れていれば気づかれないもの。隠れるポイントは①物理的に見えにくい位置に潜む。②敵から見える体面積を小さくする。③微動だにしない。④心を落ち着かせる。⑤疲労や油断などの心理的な隙に隠れる。

【超訳】状況の変化に気づく力を持つ。察知能力を上げておき、異変に気づいたら即対処する。危機に対して守りの姿勢に入るのも、機を見て一気に攻めに出るのも察知する力が必要。ただ、察知して即応できるように事前に状況を予測して対処する方法を用意しておくことも必要。反射と瞬発が大事となり、それができるようになるためには日頃の意識と練習(=修行)が大事になる。


義盛百首とは…
伊勢三郎義盛に仮託し作られた忍者の心得を読んだ計百首の歌。伊勢三郎義盛は伊賀出身で、源義経の配下で忍者として活躍したとされる。義盛百首は忍歌と呼ばれることもあり、軍法侍用集や万川集海などの忍術書に登場する。


🥷忍者の思考と精神を身につけるべく、日々修行を行ってますので見届けてもらえると幸いです。あとお仕事のご依頼もお待ちしております🙇‍♂️。サポートは兵糧(ひょうろう)に使わせていただきます。 WEB:https://shinobi-design-project.com/home