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味方は人だけではない、忍者は天候を味方につけて行動する【義盛百首 忍歌1】

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「大風や 大雨の降る 時をこそ 忍び夜討の 頼りとはすれ」
忍歌 義盛百首 第一首

【現代語訳】大風が吹いたり大雨が降っているとき、敵は疲れて注意力が低くなる。忍び込みや夜襲は大風や大雨を頼って行うといい。

【解説】天候を味方につけて行動する。相手が嫌がって足を止めているときはチャンスで、このとき行動すれば優位に立てる。

【超訳】上手くいかないコトにぶつかったとき、人は目を逸らすか、嫌々と仕方なく対処するもの。嫌々やる作業は時間的にも精神的にもロスが多い。皆んなが嫌々やっているコトを自分だけは積極的にさっさと終わらせれば、消耗は少なく他の人より優位になる。


義盛百首とは…
伊勢三郎義盛に仮託し作られた忍者の心得を読んだ計百首の歌。伊勢三郎義盛は伊賀出身で、源義経の配下で忍者として活躍したとされる。義盛百首は忍歌と呼ばれることもあり、軍法侍用集や万川集海などの忍術書に登場する。


『図解万川集海』の作成と並行して、『イラスト忍歌 義盛百首』を定期的にアップして行きたいと思います。各首の一枚絵と簡単な現代語訳、原曲からエッセンスを抽出した私生活で使えそうな現代超訳を合わせて綴っていきますので、百首満了までお付き合いいただければ幸いです。


🥷忍者の思考と精神を身につけるべく、日々修行を行ってますので見届けてもらえると幸いです。あとお仕事のご依頼もお待ちしております🙇‍♂️。サポートは兵糧(ひょうろう)に使わせていただきます。 WEB:https://shinobi-design-project.com/home