武術と武道の違い -術の先に道がある-

武術と武道の違いで思ったことをつらつらと書きます…

武術にはそこに明確な殺意がある。武道には敬意がある。武術はやむにやまれず、自分の身、愛する者の命を守らなければならないという感情の元、怒りを表出し不動明王の如く敵に対峙し気を発し、友を守るために殺意を持って相手を殺す。殺害したことには相手の命を奪ってしまったという悲しみ、残忍さ、恐怖がついてくる。殺意には、相手がこれ以上罪を繰り返さないために解放してあげるという仁(慈しみ)、大事な仲間を守らなければという仁も含まれる。殺傷にはあらゆる感情が内在し、それを汲み取らなければならない。

修行や稽古によって敵を殺すという死、敵に殺されるという死を(仮想的に)感じ、死の恐怖と生の執着を感じる。殺傷行為に内在する負の面を強く感じることで平穏な日常の正(生)の面を感じ、人を傷つけることの悪しきを学び、辿り着いた心が初めて道となる。

武道の敬意とは、本来はそういうものなのだろう。単に竹刀を真剣だと思って扱ったり、居合道で刀を崇拝したり、試合前に儀礼的に礼を行ったりすることとは違うのだろう。

術の先に道があるー

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