一つ一つの積み重ねが、良い結果にも悪い結果にもなる。忍者の常套手段【忍者の技と知恵 #327】
徐々に情報を与えることで相手を慣れさして、怪しいことに気づかせないのは忍者の常套手段です。最初は危ないと思っていても、何度も繰り返すうちに「まだ大丈夫でしょ」「いつも問題ないから大丈夫」と思って油断が蓄積すると危機は訪れます。
敵の屋敷にくノ一を潜入させ、くノ一が着物などの荷物を取り寄せるときに忍者が荷物の中に隠れて屋敷に忍び込む。これを「隠蓑の術」といいます。くノ一は長櫃(着物の入っている箱)を取り寄せる手筈を立てたら、屋敷の門番にこれから荷物が届くということを伝えておき、忍者の潜入がスムーズに安全に進むようにします。
急に荷物が届けば門番は怪しみますが、事前に何かが届くということを知らされていると、予定通りだなと油断して警戒心が下がります。これは相手の意識を、怪しい荷物という存在に向かわせず、荷物が届くという事前情報と実際に荷物が届いたという事実のすり合わせに向かわせることで警戒をクリアにしています。
一つ一つの積み重ねが良い結果も悪い結果も招きます。単純なことでも、これが未来の何に繋がっているか?想像することが結果を変えることになります。
【忍者の技と知恵】は毎週 月・水・金曜 朝8時ごろ更新!『図解 万川集海』を元に、忍者の技と知恵をお届けします。
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