敵に発見された！危機を脱する必須情報「旗・紋」【忍者の技と知恵 #267】
忍者は闇に紛れて活動するだけでなく、姿を表して堂々と敵国に潜入し諜報活動行います。姿を表して活動する忍者を「陽忍」といい、陽忍は活動を始める前に準備すべき6つのこと「始計六ヶ条」があります。
始計の五つ目は旗・紋を調べるです。敵の大将や軍の旗・紋を調べて覚えておきます。これは敵陣に潜入中、敵兵に話しかけられてしまったときに上手く話を合わせて切り抜けるのに役立ちます。
戦国時代の合戦場ではたくさんの旗が立っていました。旗は武士個人の位置を示したり、部隊の位置を示したり、仲間であることを示したりといろんな用途があり、旗を理解することで戦いの状況を知ることができます。
忍者は陣中に足軽や雑兵（雑用の下っぱ）として紛れ込み、足軽は基本隊伍（5人人組）で運用されます。そのため単独で行動してるのが見つかれば、どの武士が率いるどこの足軽部隊所属なのかを聞かれてしまい、所属がないと怪しまれてしまいます。旗・紋が誰のものなのかを知っておけば、機転の効いた嘘をついてその場を脱することができます。
【忍者の技と知恵】は毎週 月・水・金曜 朝8時ごろ更新！『図解 万川集海』を元に、忍者の技と知恵をお届けします。
万川集海とは
『万川集海（ばんせんしゅうかい／まんせんしゅうかい）』は伊賀甲賀49流派の忍びの術、古代中国や日本の謀略家・名将軍の技と知恵を結集し、悪しきものを捨て良いものを厳選し集大成した全21巻に及ぶ忍術秘伝書である。
万の川が集まり大海となるように、数多の術を結集したことから名付けられる。
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