人としての信用、仕事の信用、自信にも繋がる「正しい行い」上忍の条件11【忍者の技と知恵 #136】
最も優秀な忍者を忍びの上手「上忍」と呼び、忍術伝書『万川集海』によれば上忍と呼ばれる忍者は、9種類32個の条件を達成したものであるといわれます。
第11個目に出てくる上忍の条件は「正しい行い」をする。
正心を持って善悪を判断し、正しい行動をとる。忍術は詐欺や泥棒の技術も含まれ、忍者は任務によっては人を騙したり、殺したりと倫理的にアウトなことをしなければなりません。一般倫理的にアウトであっても、国家や国民を守るという大義の元で正当化されるのは、忍者は日頃から私欲にとらわれず自らを律する力があるから、与えられた任務と自分の選択に信頼を置き、自信を持って行動できるのです。
普段から正しい行動をする人は、決められたことを守るというブレない力があります。正しさは人間的な信用に繋がり、規範を守ることは仕事の信用に繋がります。信用とは自らの一挙手一投足で決まるものです。
【忍者の技と知恵】は毎週 月・水・金曜 朝8時ごろ更新!『図解 万川集海』を元に、忍者の技と知恵をお届けします。
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