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偽善から無性の愛へ【自分を知って強くなる心の修行】

誰かに自分を救ってほしい、救い出してほしいと思う時がある。
誰かのためだと言って結局自分のことしか考えていなかったと気づく時がある。

結局人は自分のことしか考えていないということに気付かされる。
みんながみんな自分のことを救い出してほしいと考えるのなら、自分を救えるのは自分しかいないことに気づく。

だから自分を救うために、自分のために修行しゅぎょう する。自分を救えれば、その余裕で他者に手を差し伸ばせる。他者ひとを救うことができる。

でも、こちらがいくら手を伸ばして相手の手を握ろうとしても、相手にこちらの手を握り返す意思がなければ、自分のやったことは何の意味にもならないない。

他者ひとを救おうとして差し伸ばした手が、その人に届かない時、無力感を感じて辛くなる…
それでも手を伸ばし続けられるように、善意で伸ばした手を振り解かれても、その悲しさを受け止められるように、それに折れないように、強い心を身につけたい。

それが無性の愛なのだろう。



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