目の前のことに囚われず、周囲を見渡す大切さ【忍者の技と知恵 #378】

大事な計画や予定があるとき、目の前のことに追われて、周囲を見失うことがありませんか？焦りやプレッシャーは、油断を招き、本来の目的を見失わせてしまいます。

忍者は敵陣中に潜入するためにあらかじめ合言葉を調べます。敵が夜討ち（夜襲）をする準備をしてるときは、準備の慌ただしさに乗じて雑兵がたくさん集まって忙しくしてるところに行き合言葉を聞き出します。

夜討ち前というシチュエーションでは、目の前の作戦行動に意識を取られ、忙しいと周りに目がいかず、細かなことを煩わしいと感じて警戒心が下がります。目の前のことに集中するあまり、周囲を見失ってはならない。大事なことを見逃さないよう、常に状況を把握することが大事です。

夜討ち前の準備の慌ただしさに乗じて合言葉を聞く

図解 万川集海 第四帖「陽忍編（中）」

図解 万川集海 第一帖「序・正心編」（無料版：2023再編集）

万川集海とは
『万川集海（ばんせんしゅうかい／まんせんしゅうかい）』は伊賀甲賀49流派の忍びの術、古代中国や日本の謀略家・名将軍の技と知恵を結集し、悪しきものを捨て良いものを厳選し集大成した全21巻に及ぶ忍術秘伝書である。
万の川が集まり大海となるように、数多の術を結集したことから名付けられる。