±0は意味がない。状況がマイナスだったとしても、常に目指すのはプラスの目標である。【忍者の技と知恵 #58】

忍者は敵城・敵陣に忍び込むにあたって、あらかじめ味方本陣から離れたところに仮陣地を用意する。これは万が一潜入が敵にバレて捕まってしまったときの保険になります。

忍者は敵にもし捕まってしまった場合、敵側に寝返ったフリをします。この寝返りを敵に信用させるため、忍者は仮陣地の場所を重要拠点であるかのように敵将に話し、実際に仮陣地へ行き火付け（放火）を行って行動をもって敵側への信用を示します。

ミスなく勝利を掴むために念入りに作戦を立てて忍び込む忍者ですが、万が一の事態も想定します。万が一の事態を想定してそれを乗り切り味方に有利になるようにする作戦も用意します。

作戦が上手くいき敵を撃破するのはプラスの状況です。作戦が上手くいかず敵に重要情報が奪われるのはマイナスの状況です。作戦が上手くいかないが情報も取られないのはプラマイゼロですが、求めていること「勝利」にはならないので意味がないからマイナスです。作戦が上手くいかなかったとしても、そこから敵を撃破し勝利する展開まで持っていく根気、柔軟な思考、そして行動がプラスを導きます

【忍者の技と知恵】は毎週 月・水・金曜 朝8時ごろ更新！『図解 万川集海』を元に、忍者の技と知恵をお届けします。

図解忍術秘伝書 万川集海 第一帖: 序・正心編 （図解 万川集海）

万川集海とは
『万川集海（ばんせんしゅうかい／まんせんしゅうかい）』は伊賀甲賀49流派の忍びの術、古代中国や日本の謀略家・名将軍の技と知恵を結集し、悪しきものを捨て良いものを厳選し集大成した全21巻に及ぶ忍術秘伝書である。
万の川が集まり大海となるように、数多の術を結集したことから名付けられる。

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