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忍者は敵を討つことより、同士討ちを避けることを第一に考える【義盛百首 忍歌26】

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「忍び得ては 敵方よりも 同士討ちの 用心するぞ 大事なりける」
忍歌 義盛百首 第二六首

【現代語訳】忍びの活動では、敵との戦闘よりも同士討ちに注意するのが大事である。

【解説】闇夜の忍び込みや夜襲作戦では、暗くて敵味方の姿がよく見えない。潜入時の緊張状態で不意に驚いて味方を斬ってしまうことが多いので気を付けなければならない。

【超訳】自分が何をすべきか?を考えることは多いが、共に働くメンバーがやらかすかもしれないと考えることはあまりない。仲間だから大丈夫と、仲間内全員が思ってるという油断が大事なときに命取りとなる。切羽詰まった状況では皆んなの視野は狭まり、状況を正しく認識できず、焦りから感情的になり、冷静な判断と行動ができなくなって最悪総崩れとなる。そうならないように日頃からお互いをしっかり認識し、何かあった時に対処できるように考えてから行動する。


義盛百首とは…
伊勢三郎義盛に仮託し作られた忍者の心得を読んだ計百首の歌。伊勢三郎義盛は伊賀出身で、源義経の配下で忍者として活躍したとされる。義盛百首は忍歌と呼ばれることもあり、軍法侍用集や万川集海などの忍術書に登場する。


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