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残念なアートを楽しむ。バッドアート美術館展

バッドアート美術館展
(東京ドームシティー Gallery AaMo)

バッドアート美術館は、アメリカのボストンに存在する、一般的な美術館では展示できないような残念なアート作品を収集、展示、保管する美術館です。

一生懸命制作されたのにもかかわらず、エネルギーを注ぐ方向を間違えてしまい、何かが決定的に間違ってしまった迷作たちを見ることができます。

<展示作品>
・マナリザ
・空中浮遊する花瓶
・阿呆の晩餐
・五本の脚
・ジョージとトイレの日曜日
・海辺のキリン
・死んだ魚
・ヨガ教室
・聖母子像
・エクセレンス
など

バッドアートの魅力、偶然な物語性

バッドアートは収集家とアートの偶然の出会いの積み重ねで作り上げられています。たまたまゴミ箱に入っているところを救助した絵画や、リサイクルショップで見つけた絵画など、収集家がアートと出会う偶然性というストーリーが作品には付与されていて、普通の美術館に飾られる絵画との違いがここに現れます。

ジョージとトイレの日曜日

個人的にお気に入りの作品を1点紹介します。

「ジョージとトイレの日曜日」という作品は、細かい点描画で鮮やかに描かれている絵画です。主人公である中年男性ジョージが、朝方にトイレに腰掛ける姿が題材です。

絵画の技術力は高く、とても美しく感じる作品なのに題材が不思議すぎて閲覧者の思考を止めます。また、この作品の左に本物のトイレが設置されているところに会場設営の方の心遣いを感じます(笑)

バッドアートの創造は、閲覧者の想像で完成する

バッドアートは、制作者不明や制作意図不明という作品がほとんどです。そのため、作品を見る人は、どんな人が、何を思って描いたのかを純粋に想像することができます。バッドアートは、閲覧者の想像によって完成するアートです。

バッドアート展の個人的オススメポイント

作品はどれも面白いものがありますが、作品を深く楽しむためには会場内で上映されているムービーを見ることをオススメします。バッドアートの裏話、秘話をふんだんに楽しめる内容です。
また、バッドアートを見るときは、制作シチュエーションを想像すると面白いですよ。

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