指揮系統を破壊し戦いを止める。忍者使用のメリット⑩【忍者の技と知恵 #77】

国家の君主、軍の将軍は忍者を活用することで荒れた戦乱の時代でも国や民を守り、攻め寄せる敵を破り、太平の世を築くことができました。

忍者・忍法を使うことで得られるメリット・利益ベネフィットのその10は「暗殺」です。忍者は忍術を用いて敵将軍に忍び寄って殺害し、軍隊と軍隊を戦わせずに戦争を終わらせます。

忍者使用のメリット⑧偽言・破壊工作、⑨放火と続いてのダークな内容ですが、戦争における最大の損失な人命です。国家と国家がぶつかれば兵士だけでなく市民にも被害は及びます。それは自国だけでなく敵国も同じで互いに多大な命の犠牲を払います。

偽言で不安を誘い戦意を失わせる。物を破壊し、建物を焼き戦えないようにする。指揮官である将軍のみを殺害して指揮系統を破壊、軍隊を動けなくする。その時々の一番回避すべき損失を考え、最適解を選べるように、日頃から技術を研鑽し考えを巡らしておかなければなりません。

【忍者の技と知恵】は毎週 月・水・金曜 朝8時ごろ更新！『図解 万川集海』を元に、忍者の技と知恵をお届けします。

図解忍術秘伝書 万川集海 第一帖: 序・正心編 （図解 万川集海）

万川集海とは
『万川集海（ばんせんしゅうかい／まんせんしゅうかい）』は伊賀甲賀49流派の忍びの術、古代中国や日本の謀略家・名将軍の技と知恵を結集し、悪しきものを捨て良いものを厳選し集大成した全21巻に及ぶ忍術秘伝書である。
万の川が集まり大海となるように、数多の術を結集したことから名付けられる。

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