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思い切った行動が忍者に勝利をもたらす【義盛百首 忍歌34】

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「得たるぞと 思い切りつつ 忍びなば 誠はなくと 勝ちはあるべし」
忍歌 義盛百首 第三四首

【現代語訳】やってやると思い切って忍びこめば、誠が無くても勝つことができる。 

【解説】不安を抱えておどおど行動していては敵に見つかってしまう。思い切って行動すれば上手く行くもの。この歌が百首に含まれている時点で忍びは万能なメンタルの持ち主ではない。忍びは行動を起こす刹那、心に迷いが生まれることを任務や修行で知り、それさえ乗り越えれば生きることができると学んだ。誠はなくとは、自信や成功する確証が無いこと。忍びのいう勝ちは生き残ること。

【超訳】いざ行動するときは思い切りが大事。慎重に計画し、大胆に行動する。思い切りは心の迷いや不安を断ち切り、気負いせずフラットな気持ちで目的に向かい、計画通りに遂行できる。大胆な行動は自信になり、相手には行動から溢れる自信が伝わる。動き出しは不安がつきものだが、やり始めるとなんてことは無いのが多い。自信があろうが無かろうが、恐怖に背中を押されようが、諦めの気持ちで踏み出そうが、思い切ってスタートを切れさえすれば何でもいい。


義盛百首とは…
伊勢三郎義盛に仮託し作られた忍者の心得を読んだ計百首の歌。伊勢三郎義盛は伊賀出身で、源義経の配下で忍者として活躍したとされる。義盛百首は忍歌と呼ばれることもあり、軍法侍用集や万川集海などの忍術書に登場する。


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