主導権を握るという意識で決断し行動する。【忍者の技と知恵 #319】
どんなことでも決断し行動するという行為は、今よりもいい状況にしたいから行われるものです。自ら決断し行動するわけですから、人に言われて動くのではなく、そこには主体性が必要で、主体性のある行為はその場の主導権を握ることにつながります。
忍術で、敵の怪しい動きの兆しを察知し、先手を打って動き敵を制するのを「如景術」といいます。反乱の兆しを察知したら、敵が軍事行動を起こす前に忍者は奉公人としてターゲットに近づき潜入、いざというときに備え情報収集や謀略工作に勤めます。
いざ戦いとなれば注意は敵に向き警戒心が働きますが、まだ準備段階という時は注意が準備作業に向き警戒心は薄れます。相手の注意、言い換えれば意識の向きを読むのと、主導権を握るための行動の決断が如景術の真髄です。
【忍者の技と知恵】は毎週 月・水・金曜 朝8時ごろ更新!『図解 万川集海』を元に、忍者の技と知恵をお届けします。
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