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忍者の仕事は実行よりも撤収が大事。やりすぎない引き際を見極める【義盛百首 忍歌32】

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「忍びにも また夜討ちにも 行く道を 帰るは大事 行き抜けばよし」
忍歌 義盛百首 第三二首

【現代語訳】忍びや夜討ちの任務では、実行よりも帰ることに注意する。任務をやり切り帰還できれば良い。

【解説】忍びや夜討ちの任務では、敵の情報を何がなんでも取ってくる、敵を何がなんでも討つということに意識が向きすぎて、後のことを考えられずに失敗することがある。帰ることが大事と意識して冷静になり、まずは目的の完遂のみを考える。やりすぎないこと、引き際を見極める冷静さを備える。

【超訳】要するに「帰るまでが遠足」ということ。目的を達成した油断で失敗を引き起こさないようにする。また、多少仕事が粗雑でも、目的を達成して後片付けまでしっかりこなし、完了させることができれば良し。クオリティはとりあえず二の次で考える。余裕があるときにクオリティは上げるもので、無理して綱渡りで挑戦するのはやめよう。たとえそれで上手くいってもそれは偶然の結果で実力ではない。


義盛百首とは…
伊勢三郎義盛に仮託し作られた忍者の心得を読んだ計百首の歌。伊勢三郎義盛は伊賀出身で、源義経の配下で忍者として活躍したとされる。義盛百首は忍歌と呼ばれることもあり、軍法侍用集や万川集海などの忍術書に登場する。


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