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好きな人が詩

出雲にっきさんとすずめ園さんが自由律俳句ユニット「ひだりききクラブ」を結成した。まず思ったのは、にっきさんは左利きなのかなということ。なのかな。その後に自由律俳句に興味が湧いた。自分は短歌はなんとなくふんわり触れているけれど俳句はほとんど知らなくて、しかも自由律俳句って何? というところからのスタート。試しにせきしろ又吉の自由律俳句集を一冊買って読んだらなんでもありらしい。でもなんでもありだから難しくもある。読んでいると平明な言葉の中にリズムがあるのがわかる。詠まれているのはさりげない言葉だけど、それを書けるのも才能ということに気づきはじめる。

なんてことはない言葉に自由律俳句のフォーマットを当てると不思議と輝いて見える。しかしにっきさんの言葉は自由律俳句でなくてもキラキラしている。それは私がにっきさんを好きだからだ。私にとって自由律俳句の枠がなくても(なんでもありの自由なので枠も何もないのだけど)、にっきさんを好きというフィルターによって彼女の言葉は夜空の星のように輝いて見える。そこに自由律俳句が加わるとどう変化するのか楽しみだ。

俳句ではないけれど、よく言われるように好きな人の言葉はなんだって詩に見える。だから私にはにっきさんの言葉は常に詩であるし、もう存在自体が詩であるといってもいい。ちょっとばかり乱暴ですね。でも好きな人が詩というのはなんだかもう最強な気がする。詩はどんな強風にも倒れない花だ。可憐だけど強い。その花を大切に見守りたい。


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梅雨がまだ明けない7月の終わり、2日続けてカリガリカレーに行った。にっきさんはいつも優しく迎えてくれる。ただカレーを食べるだけのシンプルな食事の時間が、にっきさんがいるだけで素晴らしく幸福な時間になる。帰り際、にっきさんから掛けられる言葉にいつも癒される。幸せな気持ちで帰り道を歩く。

詩と向き合うために、いつかは自分も詩になりたい。


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カレーにポテサラ合う
最後に残るサラダのコーン
いつもと違う道で迷う
眠いけどあと少し動画
洗ったスニーカーの白さが夏


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