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片付けていく


たまに考えるんです。名刺作らなきゃなって。


でも作っていません。名刺を頂戴するたびに、すいません私持ってないので…、と謝りながらやり過ごしています。


一応これでも会社社長ですからね。名刺の一つくらい持っているのが社長の振る舞いなんじゃないのと思ってみたりも、まあ、しないことはありません。


初めてお会いする現場での名刺交換の際に(交換はしてないんだけど)、よく、作らなきゃなあと思うわけですが、それは先方のお名刺がお洒落だったりする場合に顕著です。なにこのデザイン!とか、なにこの紙!とか、こだわってんなあ…!とか。感嘆するたびに、よし俺もoshareに!と思うのです。


でも作っていません。その時は、よし俺も!と思うのですが、数秒後には、本来の用件に夢中になっていますから、名刺のことなんて忘れてしまいます。し、連絡は、先方から頂戴したお名刺に記載されているメールアドレスに、こちらからなにか一つメールをお送りすれば済むわけですから、こちらが持っていないことで問題があったことはありません。


あと、切らしたときのことを考えると憂鬱です。あそこの現場には名刺をお渡しできたのに、この現場には切らしていて名刺をお渡しできなかった。なんてことがあると、そのことが気になって、本来の用件が耳に入ってこない。あと五枚くらいからのドキドキは、私に強いストレスを与えることになるでしょう。


あと、デザインを決めるのが大変。プロに頼むならなおのこと、コンセプトをしっかり伝えたいと思うのですが、それもあまりありません。


私はどうやら、他人のお洒落な名刺を見るのが好きなだけのようです。人のお洒落、人の意図、デザイン。そこに見え隠れする人間性。それを垣間見るのが好きなだけのようです。感化されて、よし俺もと思いますが、人間性を見るものと思っているなら、やはりなおのこと作る必要はありません。名刺に忍ばせなくても、私の人間性は、ご依頼に関するやり取りの中で駄々漏れてしまっているからです。名刺に込めたり隠したりしてない分、潔いとすら言えます。


たまに考えるんです。名刺作らなきゃなって。でも、今日これを書いたことでスッキリしました。私は他人の名刺が好きなだけで、自分の名刺を作る理由を持ち合わせていなかったのです。うっかり、好きなこととやるといいことを混同していました。よくありますよね、そこを混同してこんがらがること。


いやあよかった。これで一つ、余計な思案が減ってくれます。名刺は作らないで決定。アウトプットは考えを視覚化してくれるのでとても良いですね。


ところで、たまに考えることがあるんです。ホームページ、作らなきゃなって。



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