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ChatGPTで立体データを作成してみた

ChatGPTに3Dのデータを出力してみました。
3Dデータの作成は、専用の3Dモデリングツール等で行うのが一般的ですが、ChatGPTでも3D空間の座標が取り扱えるので、文章を書くだけで簡易なモデリングが可能のようです。
とはいえ、残念ながらポリゴン数が多いと出力が上手くできないようなので、今回は簡単な形状で試してみます。

ChatGPTで立方体のデータを作成

ChatGPTに一辺が1の立方体の3次元データを出力を下記の様に指示すると、頂点の座標と面の情報が表示されます。
Pythonなどを使ってモデリングデータのファイルを出力することもできるようですが、今回はテーブルを使ってデータを表示させて、手作業で3Dツールに組み込んでみたいと思います。


面は4角形のポリゴンで、3Dツールの都合でIDを0始まりにして、各面を左巻きに頂点IDを並べるように指定しています。
このデータを3Dツールで表示すると下記の様になります。

オブジェクトを移動する

次にオブジェクトを移動してみます。

※面IDは同じなので割愛

下記の様に表示できました。
オブジェクトが0.5移動しています。
平行移動は問題なくできるようです。

オブジェクトを拡大する

次にX軸方向に2倍してみました。

※面IDは同じなので割愛

下記の様に表示されました。
問題なく拡大できるようです。

回転させてみる

今度は立方体をY軸沿いに30度回転させてみます。

表示すると下記の様になりました……回転していませんね。。。

色々試してみましたが、回転については上手く表現できないようです。
※GPT-3.5を使用しています。

移動と拡大は問題無いようですが、回転については課題がありそうです。

人の顔をモデリングする

立方体の3Dデータを作成することはわかったので、試しに人の顔を20ポリゴンで表示するように指示してみました。
残念ながら、GPT-3.5では表示できませんでした。
GPT-4で試したところ、下記の様に出力されました。

3Dツールで表示すると下記の様になりました。

なんだこりゃ?
中央の突出している部分は鼻でしょうか?
残念ながら、ChatGPTではまだ複雑な形状は表現できないようです。

複雑な形状や操作はまだまだだけど、将来性に期待

現状ではChatGPTは、3Dモデリングや操作を直接行うことはできないようです。現時点では、単純な図形や幾何学的な形状に限られます。
とはいえ、文章を入力するだけでモデリングを行ったり、移動・変形が行えるのは、3Dツールをより簡単に使用できる可能性を秘めています。具体的には、プロシージャルモデリングに適した表現方法です。
プロシージャルモデリングとは、手作業によるモデリングに代わって、手順やアルゴリズムに基づいて3Dモデルを生成する手法のことです。
ChatGPTは、自然言語で手順を指示し、それに基づいて3Dモデルを生成することができます。
例えば、「不気味で巨大な広葉樹で所々ツタが絡みついている」のように感覚的な表現も含めた文章を元に、モデリングが行えるようになるかもしれません。
他にも「大草原に馬の親子が10匹がいるシーンを作成して」と指示すると、大草原のモデルが生成され、その上に馬の親子のモデルが配置される、など様々な可能性が考えられます。

3DモデリングソフトウェアであるBlenderとChatGPTの連携などもされ初めているので将来的にはChatGPTとBlenderを連携させることで、より簡単により高度な3Dモデリングや操作が実現されるかもしれません。

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