【小技】ChatGPTで大量のアンケート集計も楽々
商品などのアンケートを集計するのは非常に手間がかかります。
特に、選択肢を選ぶのではなく、自由記述方式で自由に感想文などを書いてもらうと、集計するのに非常に大変です。
特に、「どのような要素に、どれくらいの興味を持ってもらえたのか?」などを集計しようとすると、記入された文章にすべて目を通し、該当する箇所を抜き出し、集計を行う必要があるので、アンケートの回答件数が多いと作業がかなり大変です。
例えば、とある映画についてのアンケートに、下記のような2つの解答文があった場合に、どこに興味を持たれたのか調べるとします。
1の感想では「アクション」に興味を持っていて、2の感想では「ストーリー」に興味を持っているのがわかります。
このように、自由記述で書かれたアンケートの場合、それぞれ文章を人が確認し、集計したい要素を抜き出していく必要がありました。
このような作業も、数件程度のアンケーであれば問題ありませんが、数百件を超えるアンケートの場合、集計にかなりの時間がかかってしまいます。
また、アンケート文を読み、判断する人が複数になると、判断基準にばらつきが出て、せっかくアンケートを集めたのに、有益な情報を抽出できない可能性もあります、
こんな時、ChatGPTに集計を手伝ってもらうと、効率よく集計作業を行えます。
大量のアンケート結果を集計してもらおう
今回は、サンプルデータとして、映画の感想文を20個用意しました。これをChatGPTを使って集計してみたいと思います。
まず、下記のように書いて要素ごとに分けて集計してもらいましょう。
まずは、アンケートの内容をジャンルと概要に分けて集計してみたいと思います。
最初の段階では、このあたりの指示はざっくりしたものでも大丈夫です。
後ほど、ChatGPTの反応を見ながら依頼文を調整していきましょう。
出力する場合は、見やすいようにテーブル形式で出力してもらうのがおすすめです。
結果は下記のようになりました。
このようにざっくりとした指示でも、ChatGPTが集計を行ってくれます。
この結果で問題がないようであればこれで終了ですが、もっと別の集計が欲しい場合は、さらに集計の依頼を行います。
欲しい結果が出るまで再集計
今回は、ユーザーが面白く感じたと思われるポイントも知りたいので、下記のように追加で質問してみました。
このように依頼した内容に従って再度集計を行ってくれました。
一度の集計で思ったようなまとめ方ができない場合でも、依頼内容を変えて何度か集計を行いましょう。
次回に供えて、プロンプト文を作りましょう
希望通りの集計が行われたら、事項以降も同様の集計が行えるようにプロンプト文を作成しておくのがおすすめです。
プロンプト文の作り方はいたって簡単。集計後にChatGPTに下記のように依頼すれば、サンプルを作成してくれます。
次回、同様な集計を行う場合は、こちらを参考にプロンプト文を作成すると、効率よく集計を行うことができるかと思います。
せっかく収集したアンケート結果を、量が多いからと分析せずに放置してしまっては非常にもったいないです。
このような集計を行うと、大量のアンケート結果も効率よく分析でき、非常に便利なのでぜひお試しください。
おまけ・サンプルデータ
集計に使ったサンプルデータもChatGPTに作ってもらいました。
2つの映画の概要を混ぜた物を元に、20件分のデータを出力してもらっています。
ちなみに、なんの映画を元にしたのかわかりますか?(正解は最後に書きます)
1. 「スクリーン全体がアクションで埋まり、目を離すことができませんでした。日本の映画界に新たな風をもたらしました。」
2. 「二人のギャングがスーツケースを取り戻すストーリーは、予想外の展開に引き込まれました。」
3. 「コンピューターに支配された世界を背景に、人類の存亡が描かれていました。驚きの連続でした。」
4. 「大迫力のアクションシーンがあり、日本の映画とは思えないほどでした。次回作が楽しみです。」
5. 「映画の途中で2人のギャングが成長する姿に感動しました。スーツケースを取り戻すための試練が良かったです。」
6. 「人類がコンピューターの支配から逃れるストーリーは、未来の可能性を考えさせられました。」
7. 「2人のギャングのスーツケース奪還戦は、心臓が止まるほどの緊張感がありました。」
8. 「この映画のヒーローは、コンピューター支配世界から人類を救うために戦う勇者で、インスピレーションを受けました。」
9. 「アクション映画としてのテンポと迫力が印象的で、日本初の試みとして成功していると感じました。」
10. 「盗まれたスーツケースを取り戻す2人のギャングの絆が感動的でした。彼らの友情に心を打たれました。」
11. 「未来の恐怖と希望が交錯する世界観が見事に描かれていて、魅了されました。」
12. 「日本映画の新たな可能性を見た気がします。アクションのレベルが全然違いました。」
13. 「2人のギャングのスーツケース奪還戦は、コミカルでありながらも緊張感があり、見ごたえがありました。」
14. 「人間対コンピューターの戦いは、現代社会に対する深い警鐘でした。」
15. 「これほどまでに迫力のあるアクション映画は久しぶりで、観ていてワクワクしました。」
16. 「2人のギャングの葛藤と困難を乗り越える姿に、応援せざるを得ませんでした。」
17. 「コンピューター支配世界から人類を救うストーリーは、現代社会への警告のように感じました。」
18. 「迫力のアクションシーンは見ていて息を呑むほどで、そのクオリティには驚かされました。」
19. 「スーツケース奪還戦の最後の結末には胸が熱くなりました。絶望的な状況でも諦めない姿が印象的でした。」
20. 「人類とコンピューターの壮絶な戦いが、リアルでスリリングな描写で観客を引きつけました。」
このサンプルは、邦画として「マトリックス」と「パルプ・フィクション」の概要を入力して作成してもらいました。
このようなサンプルデータの作成もChatGPTは得意ですね。
【追記】プロンプト入門の記事を書きました。よかったらこちらもご覧ください。
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