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「うつくしきもの」

うつくしきもの。
はじめての生徒がくれたお花。彼のお花。

かの清少納言は、愛する
「うつくしきもの」達を、
言葉で留めようとした。

よくわかるなぁ、その気持ち。

ときめく愛しい気持ちを、
留めておきたいという気持ち。

留める過程で、
愛しい気持ちは結晶化してくように、
雑味が削がれて、純粋になる。

初のドライフラワーを半年前につくった。
生徒からの花束。

2つ目のドライフラワーは、
1か月前。
プロポーズの花束。

時間をかけ、
純粋な、お花の、骨格になる。

彼はドライフラワーを苦手だというが、
私はドライフラワーとはなんとも妙があるものって、感じる。

削ぎ落とされたそこに
残されたものの持つ美は、
真正の、うつくしさではないか。

結晶化された
純粋の姿を、
愛でることは、
ときめきを留めたいと思った清少納言と
なんらかわらないのではないか。

削ぎ落とされた
その先にある姿を愛でる。
そうなりたいなぁと
思うのである。




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