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PMになりたい人のキャリアコンサルティングを行うときに、考えていること

スタートアップ専門の転職エージェントApplyでコンサルタントをしていたり、bosyuでプロダクトマネージャーをやっているkoyoです。

転職エージェントとしては新米で修行中なのですが、私が行っているキャリアコンサルティングが何やら好評だったので、どんなことを考えながらコンサルティングしているかを解説していきます。

[前提]
・本業は現役のプロダクトマネージャー
・PdM/PjMなどを目指している人のキャリアコンサルティングの話

前提として心がけていること

初対面の人にキャリアの話をするのは、受け手側が考える以上に心のハードルが高い行為です。そのため、可能な限り話しやすい状況を作った方が良いと考えていて、発言のハードルを下げるための会話を挟むようにしています。いわゆるアイスブレイク的なやつですね。

例えばライトな自己紹介をしあったり、ゆるふわな話をしたりして、「なんか話しても怖くないよなー」みたいに思ってもらえるような雰囲気をつくっています。(というつもりです)

初手の質問で、相手の職種理解度を知る

PjM/PdM(以下、PM)の転職に限れば、職種理解度が重要になってきます。これは、企業によってPjMやPdMの役割が大きく違うからで、そこを理解せずに「PdMになりたい!」と言ったところで、基本的には相手にされません。

それゆえに、PMという職種について、相手がどの程度理解しているのかがわかるような質問を最初にするようにしています。

質問の例としては下記のようなものがあります。

・周りに参考にしているPMの方はいますか?
・周りの会社の中で、どんな会社のPMが自分の理想に近いですか?
・PMとして、どんな働き方をしていきたいですか?

相手の職種理解度によって、その日に話す内容を変える

相手の職種理解度次第で、その日に話す内容を変えるようにしています。具体的には下記の3つに分けて考えています。

1. 一定以上の職種理解があり、転職時のポイントも把握していそうな場合

この場合は、相手が何をしていきたいか、どんな業界や働き方に興味があるか等を聞き、紹介に素早くシフトできるようにします。いわゆる普通のキャリアコンサルティングと同様の動きになります。

2.職種への理解はあるが、転職時のポイントは分からなそうな場合

PMが何をやるか、そのやることが会社によって違うということ自体は理解しているが、「PMになるため / PMとして」の転職活動をどうやったらよいかがわからないケースがここにあたります。

この場合は、本人のこれまでの経験を聞き、PMとしてのレベル感を把握するように努めています。どちらかというと、面接の時に聞くような質問をするイメージです。現在の本人のレベル感と今後目指したいキャリアのギャップを確認した上で、目指したいキャリアへの道筋を一緒に考えていきます。

3.職種への理解度が低いと感じる場合

PMという職種に憧れがあるものの、具体的なイメージがついていない場合がこれにあたります。この場合は、いわゆるPMの仕事とはといった話をしたり、PMの仕事について疑問点を解消するための質問に答える時間を多くとるようにしています。その結果として、やりたかったことは実はエンジニアだったりマーケターだったりといったことはよくあるので、PMについての解像度が高まるように話を進めていきます。

無理に結論を出そうとしない

共通していることは、その日のうちに無理に結論を出そうとしないという考えです。PMという職種の特殊性として、勤める企業どころかチーム、フェーズによって全くやることが変わってしまうため、そこの理解が浅いうちに行う提案には、何ら価値がないと考えているからです。

その結果として、「現職に残ったほうが良いよね」という提案をすることも多いのですが、それはそれで良いかなと思って接しています。Applyというサービスとしては、求職者の人数を捌くというよりも、ひとりひとりのキャリアと寄り添うことを重視しているので、その日のうちに無理やり求人の提案を行わないエージェントがあっても良いんじゃないかなと思っています。


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スタートアップ専門の転職エージェントApplyは、私が知る限りでも最高クラスにきめ細やかなコンサルティングが行われている転職エージェントです。まだまだ規模も小さく案件数も多くないため、私たちが支援できない場合は登録をお断りすることもあります。とはいえ、一人ひとりに向き合った「転職の支援」を実現しています。スタートアップへの転職をお考えの方は、ぜひお気軽にお声がけ下さい。

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P.S. PMっぽいプロフィールや希望職種で登録されると、こっそり登場しています。




まいにちのご飯代として、よろしくお願いします。