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募集に「期待する経験」を設定できるようになりました

bosyu Jobsに新機能を追加したお知らせです🍣

採用したい企業が募集を作成する際、募集に対して「期待する経験」を設定できるようになりました🍿🍿

また、「期待する経験に合致しない場合、応募することが出来ない」といった制限も可能になりました

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設定されているときはこんな風に表示されます

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自分の保持している経験とマッチしている場合は、かわいいですね!

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ここからは、機能の提供を決めた背景をご紹介します。

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学歴フィルターや年齢フィルターって本当にあるの?

さて、人事の方には常識ではありますが、学歴フィルターや年齢フィルターというものは世の中に本当に存在しています。

就活生の方などは「学歴フィルター」を都市伝説だと信じたい部分があると思いますが、多くの求人媒体の機能としてこれらのフィルターは本当に備わっていあす。

あからさまにフィルタリングする機能は少ないですが、例えば下記のような「自動見送り」の機能を備えた求人媒体はわりとたくさんあります。(Google検索で引っかかったのでこれは公開情報だと思いますが、他はあまり公開されていないため濁しておきます)

上記のような自動見送りだけでなく、スカウト対象を探す際に学歴で絞り込む機能などもわりと一般的です。(ゆえに、学歴ゆえに特定の会社からのスカウトが絶対に届かない人が一定数います)

これらの機能の背景にあるのは、「応募が多すぎるがゆえに人手がかかりすぎる」という問題です。これらの解決方法として、年齢や学歴等の分かりやすいフィルターを用いてきたのが既存の求人媒体だと理解しています。

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今回私達が提供する機能も、ある種の学歴フィルターのような機能ではあります。とはいえ、本質的には全く別物だと考えています。

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企業と個人が自動マッチする世界を作るためには、「期待する経験」と「プロフィール」の登録が必要だった

さて、「期待する経験に合致しない場合には応募を受け付けない」という機能の提供を決めたのには、大きく2つの理由があります。

ひとつは、応募時点での面接日程調整を実現したかったからです。詳細は後述しますが、応募時点で面接日程調整を行えるようにするためには最低限のフィルタリングが必要であると考えており、その手段のひとつが「経験の合致」だったため、このような機能が必要だと考えています。

もうひとつは、自分の知らない会社との出会いを増やしたかったという理由です。こちらも詳細は後述しますが、将来的な構想として「企業と個人の自動マッチング」を実現したいと考えており、その布石として「経験にマッチする人だけが応募できる状況」を実現したかったのです。

応募時点で面接日程の調整ができるようになると、選考活動は圧倒的に加速する

通常の採用活動では、最初の面接までに「応募 → 書類選考 → 面接合否の連絡 → 日程調整 → 面接」というステップが必要です。

これらの多くは伝言ゲームであり、応募を受け付ける人と書類選考を行う人、日程調整を行う人などが別の人であることも一般的であり、必要以上に時間がかかってしまうという事実があります。そしてこれが、個人から見た転職活動を長引かせる一番の要因です。

例えばですが、これらの伝言ゲームが全てなくなり、「応募→面接」という流れがシームレスに実現できたとすると、どうなるでしょうか。

場合によっては、朝食を食べながらSNSで流れてきた企業の面接に応募し、昼休みに一次面接を受け、夜に二次面接を受ける、、、といったことすら可能になると考えています。

としたときに、転職活動のスピードは圧倒的に加速すると考えています。

そして、このような状況が普通になっていけば、転職に対するハードルも大きく下がるのではないでしょうか。今までは忙しさ故に転職活動を諦めてしまっていた人も、自身のキャリア選定を納得もって行える状態になっていくのではないでしょうか。

そのためにも、応募時点の面接日程調整機能を実現していきたいのですが、その前提として「経験の合致による応募の制限」が必要だとの判断しました。

※ 応募時点の日程調整機能は今後提供予定です

類似経験でのマッチが実現すると、自分の可能性を広げてくれる企業との出会いが増える

転職したい企業を探すときは、職種で探す人が多いのではないでしょうか。(bosyu Jobsを作るにあたって色んな人の職探しの方法を見せていただいたのですが、多くが「職種 x 地域」で検索をされていました)

それでも大きな問題はないのですが、自分の知っている職種の仕事としか出会えないという部分は少し勿体ないと感じています。

例えばですが、「プッシュの法人営業」が得意な人であれば「広報」に向いているだとか、「プロジェクトマネジメント」が得意な人は「事業開発」の仕事も問題なくこなせるだとか、職種名は違えどコアとなるスキルが似ているものが実はたくさんあります。

とはいえ、これらに企業側も個人も、実はあまり気付いていません。

「自分は営業しかしたことがなかったから、、、」と思っている人が、もっと別のジャンルで活躍できた、、、といったことも実はよくあることなのですが、普通に職種名だけで探してしまうとそれらに気づく機会はありません。また、企業側も特定の職種にピッタリ合う経験を求める事が多く、その点でも両者のマッチはあまり実現していませんでした。

とはいえこれらは、「類似経験のマッチ」がうまく実現できれば解消する問題だと考えています。

例えば、「自分の経験に類似する経験を求める企業を自動でピックアップする」といったことが可能になってきます。

とすると、個人として気付けなかった「実は活躍できる役割」がわかるようになります。

その結果として個人の可能性が開いていく未来。そんなところを私達は目指したいなと思っています。

そのためにも、まずは「企業として期待する経験」を登録出来るようにし、類似する経験によるマッチの布石としたかった、といったところです。

※ 類似経験のマッチ機能は今後提供予定です

おわりに

このようなフィルターともとれる機能の提供は、正直葛藤がありました。公正な選考活動の支援と呼べるのだろうかと。

というわけで眺めていたのが、厚生労働省が定める「公正な採用選考の基本」についての記載です。

公正な採用選考を行う基本は
・  応募者に広く門戸を開くこと
言いかえれば、雇用条件・採用基準に合った全ての人が応募できる原則を確立すること
・  本人のもつ適性・能力以外のことを採用の条件にしないこと
つまり、応募者のもつ適性・能力が求人職種の職務を遂行できるかどうかを基準として採用選考を行うことです。就職の機会均等とは、誰でも自由に自分の適性・能力に応じて職業を選べることですが、このためには、雇用する側が公正な採用選考を行うことが必要です。

(公正な採用選考の基本 厚生労働省より)
https://www.mhlw.go.jp/www2/topics/topics/saiyo/saiyo1.htm

これらを素直に読むならば、あくまでも「適正・能力」以外のことを採用の条件にしないことが大切であって、「採用基準に合わない人からの応募」を受け付けない事自体は大きな問題はないと判断しました。

また、採用基準を明確に公開しているということは、「公正な採用」の一つの実現手段だとも考えるようになりました。

もちろん是非はあるかと思いますが、いろいろな企業の採用に使っていただき、より多くの個人の可能性が広がると良いなと思っています。

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P.S. 今回はタイムアップで経験した役割での大まかなマッチしか実現できませんでしたが、近々色々バージョンアップしていきたいなと思っています。この辺のトライ系の開発マネジメント、やっぱむずいっすね。

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