見出し画像

プロダクトマネージャーになるためのキャリア戦略

プロダクトマネージャーを目指す人から、「どうやってプロダクトマネージャーになるんですか?」といったことをよく聞かれます。

実のところ、プロダクトマネージャーになるための簡単な方法があって、それは「自分でプロダクトを作る」もしくは「自分で起業する」だけだったりするのですが、多くの人にとってその選択はハードルが高く、なかなか踏み出せないもののように感じています。

他方、キャリアというものは地続きの階段状で、何かのステップの後にプロダクトマネージャーというキャリアがあると考えている人も多いと感じており、プロダクトマネージャーへのキャリアについて質問される多くの方はこのような前提で質問されていると理解しています。

とはいえ、私自身の経験からもいえることですが、プロダクトマネージャーへのキャリアは全くもって地続きではありません

エンジニアの経験やデザイナーの経験がプロダクトマネージャーとして仕事をする中で活きる場面は多いのですが、キャリア選択という軸でみたときにはそれらの経験があることはあまり関係ありません。

では、起業するといった選択を選ばない場合、どのようにしてプロダクトマネージャーへのキャリア戦略を立てていけばよいのでしょうか?

プロダクトマネージャーには「プロダクト」が必要

当たり前ですが、マネジメントの対象である「プロダクト」が必要です。

すなわち、どれだけ実力があったとしても、プロダクトがなければプロダクトマネージャーにはなれないのです。

他方、既存の多くのプロダクトにはプロダクトマネージャーがいます。つまりは、彼らが転職する・部署移動するなどしない限り、既存のプロダクトにおいてプロダクトマネージャーが必要とされることは滅多にありません。

また、そのプロダクトがクローズしてしまえば、プロダクトマネージャーのポジションは自然と消滅してしまします。

つまり、既存のプロダクトのプロダクトマネージャーのポジションが空かない限り、既存のプロダクトだけをみていてはプロダクトマネージャーになることは出来ないのです。

既存事業の拡大もしくは、新規事業というホットスポット

既存のプロダクトのプロダクトマネージャーのポジションが空かない場合、新たにプロダクトマネージャーのポジションが生まれるのは下記の2つのケースのみです。

既存事業の拡大による、サブプロダクトの発足
新規事業の開始による、新規プロダクトの発足

この2つしかありません。プロダクトマネージャーへのキャリア戦略を考える上では大切なことなので、しっかりと頭に入れておきましょう。

伸びている会社、もしくは、お金はあるが事業がない会社

既存事業の拡大、もしくは新規事業の開始時にプロダクトマネージャーのポジションが生まれることを前提に考えると、キャリアの戦略として下記のような会社に在籍している、もしくは転職することが望ましいです。

・メルカリ、SmartHRのような成長著しい会社
・リクルート、DeNAのような新規事業に投資し続けている会社

つまりは、これらの企業に在籍していない限り、プロダクトマネージャーのポジションが生まれることは稀であり、確率的に考えてもプロダクトマネージャーのキャリアを築いていくことは難しいように思えています。(前任者が辞めることによってポジションが空くケースしか残らない)

しかし、これらの企業に在籍していたとしても、チャンスが回ってくるとは限りません。

なぜなら、新規プロダクトはその企業にとって重要な投資であるため、より成功確率の高い人にプロダクトマネージャーを頼むことが通常だからです。

つまり、世の中の会社は経験豊かなプロダクトマネージャー以外募集していないのです。

私自身、プロダクトマネージャーの採用について相談を受けることも多いのですが、すべての会社がレジェンドクラスのプロダクトマネージャーがほしいと口を揃えて言っています。当たり前ですよね、事業を成功させたいのですから。

他方、経験豊かなプロダクトマネージャーは世の中に一握りしかいない、という現実があります。

そのため、企業からプロダクトマネージャー採用についての相談を受ける時は、経験豊かなプロダクトマネージャーが少ないことを前提にして、プランBを常に提案するようにしています。

そして、多くの会社もプランBでもやむなしと考えて、採用活動を行っています。

つまりは、未経験の状態でプロダクトマネージャーを目指す場合、このプランBとしての選択肢にあがる状況を狙うしか無いというのが、このnoteの結論です。

プランBとしての選択肢にあがるためにできること

プランBとしての候補にあがるためには何が出来るのでしょうか?

すでに成長著しい会社/新規事業に投資し続ける会社にいる場合

この場合はチャンスが比較的多いと感じています。社内で実績を残すという一番の近道があるので、そこを目指すのみです。

上記の会社に在籍していない場合

この場合は2つの道があります。

ひとつは、自分自身で会社の中で新規事業をつくること。

もうひとつは、上記のような会社に転職することです。

今の会社で待っていても、自ら新しいプロダクトを作らない限り、プロダクトマネージャーのポジションが生まれることはありません。

もちろん、前任者が辞めることを待つという手段もありますが、アンコントローラブルな部分が多く、キャリア戦略としては悪手の部類に入るかと思います。

宣伝

プロダクトマネージャーになりたいけど、今の経験だとどうやって企業にアピールしたらよいかわからない、、、といった方に朗報です!

スタートアップ専門の転職エージェントApplyでは、プロダクトマネージャーになりたいけどどうしたらよいかわからない、、、といった人に対しての個別キャリア相談も行っています。

是非気軽に相談してみてくださいね!(裏メニューで私を指名することも出来るので、お気軽に)


-------
P.S.  プロダクトマネージャーって書きすぎてゲシュタルト崩壊しているアカウントがこちらです。本職は昼寝担当です。よろしくご査収ください。


まいにちのご飯代として、よろしくお願いします。