ストーカー気質かもしれない


20代前半、大学生、身体的特性も性自認も女、恋愛対象の性は不明。3つ年上のいとこが結婚するということや高校時代の友人が同棲を始めるというめでたい報告が新年早々つづきまして、それらをきっかけに自身の恋愛的な側面に目を向けてみた結果がこのnoteでございます。

私は交際経験はなく、そのことに焦りや不安を感じたことも特にありません。そもそも恋愛感情の「好き」ってどこから?付き合うっつったって何のために??なんて疑問をたくさん持ってしまうタイプです。
なので、自分の今まで経験してきた感情が俗に言う恋愛感情なのか確信がありません。なのですが、思い返した時に自分の気持ち悪さと恥ずかしさだけは自覚でき、どうにかなりそうで抱えきれなかったので、本当に気持ち悪いのですが綴らせてください。

今までの人生で、これが恋だったのかもしれないというようなことは3回ほど思い返せばありました。

2回目は、中学生のとき。家に父がいなかったため異性と会話をする機会がほとんどなく、体育のダンスで同じ班になったサッカー部男子があまりにも話しかけてきてくれるので「この人私の事好きなのかな?」と思っていました。恥ずかしい。普通に明るい男の子が誰にも分け隔てなく話しかけていたその一部だったにすぎないと今ならようやっとわかるのですが、当時は本気で好かれていると勘違いしていたし「まあ私は相手のこと好きかわかんないけどそっちが好きなら悪い気はしないな」というものすごく上からのスタンスでした。自分から話しかけるのが苦手なタイプのいわゆる陰キャにありがちな黒歴史だと信じています、消えたい。

3回目は、高校生のとき。仲の良い異性の先輩がいて、2人でご飯やカラオケに行ったりもしていました。本当に赤裸々に書きますと、思春期特有の性的興奮と恋愛感情をはき違えた事例だった気がしています。わたし胸が大きい方なのですが、その先輩はそれを見ているのがめちゃくちゃ分かりやすい方で。そういう事に興味がある年頃でしたし先輩は普通に良い人だったため、そういうふうに見られているかもしれないということに嫌悪感もなく、どちらかというとはじめて向けられるそういう視線に少し興奮していたんだと思います。いやほんとに恥ずかしいんですけれども。今思うとあんなにあからさまにジロジロ見てきていた人の何が良かったのかわからないですし、気まずすぎて高校時代の友人とこの先輩の話が出来ません。恥ずかしい。本当に。

そしてここからが本題なのですが、おそらく恋愛と思わしき感情経験のその1つ目のお話です。
本当にこれが恋愛感情なのか自信がなくて、ただの気持ち悪い執着心というかストーカー気質の成れの果てなのかもしれないのですが、小学生の時から10年以上ぼんやりとおそらく好きな人がいました。仮にK君としますが、彼に向けてきた私の感情があまりにも気持ち悪いので、供養させてください。

出会いは小学2年生で、いつから好きだったかは分かりません。たぶん、まだ習う前だった九九を使った私の発言を他の子が頭良いアピールだ!といじっていたところに、庇いにきてくれたのが決定打だった気がします。思い出は美化されるものなので、分かりませんが。
K君は勉強も運動もできて顔もキレイな男の子で、人気者でした。いつも休み時間はだいたい外で遊んでいるのに、たまに私の席に来てオススメの本を教えあったりする時間があったのが狂おしいほどに好きでした。彼のあだ名の由来だからととあるキャラクターのグッズを集めはじめたり、マラソン大会の時は小声で応援してみたり、給食の時間に好きだと言っていた曲を帰って調べて聞いてみたりしていました。ほかの女の子がK君を好きだと知って家に帰ってから泣いたこともありました。
結局この小学2年生以来同じクラスになることも無く、まあ廊下であったら挨拶はするかな程度の距離感のまま地元の公立中学校に進学しました。

中学生になってもK君は勉強も運動もできて、おまけに背まで高くなったので当たり前に人気者でした。またしても同じクラスになることは3年間ありませんでしたが、それでも定期テストの時には私のクラスの友達に会いに来たK君とついでに点数を競ったりして、多少の交流は続いていました。私が親の事情で校区内での引越しをし同じマンションになってからは、本の貸し借りをしたこともありました。
でもそれだけです。私は当時まだスマホも持っていなかったので彼のインスタもLINEも知らず、私の知らないK君が増えていくような感じですごく嫌でした。
その結果、校外学習の写真購入でこっそり彼の写真を買ったりしはじめていました。当時はそのくらい誰でもするかなと思っていたのですが、ココ最近になって少しおかしいらしいと知りました。誰にも話してないし良いかなと思ってました。すみません。

高校進学でついに通う学校が離れてしまってからは、もうたまにマンションのエレベーターやエントランスで会うことくらいしかなくなりました。「お!元気?」で会話も終わるので、SNSも何も知りません。私は友達のフォロー欄から勝手にK君のアカウントを見つけ出していましたが、鍵垢で何も見られず、かといってこの関係性でフォロリクを送っていいものなのかも分からず、「フォローしたいけどそもそも中学のときの友人なんて部活の女友達くらいしかいないしな…この中でいきなりフォローしても気持ち悪がられるかな…」なんて考えて何も行動せず、そのまま大学生になりました。この期間に得た情報と言えば、①高校で彼女が何人かできていた②彼女とのデートとか普通にストーリーにあげるタイプの2点のみです。
私は気持ち悪い女なので、彼と同じ高校に通っていた共通の友達のフォロー欄や投稿等からK君の彼女と思わしきアカウントの目星をつけたり、K君の高校に通う知らない子のアカウントで鍵がついていないものかあればじっくり見て少しでも情報を得ようとしていました。ほとんどネットストーカーでした。

ああ私はたぶん恋愛向いてないな、なんて気持ちの整理がある種ついた今ではここまでの気持ち悪い感情をK君に向けて拗らせることもなくなったのですが、未だに癖のように彼のアカウントを覗きに行ってしまったり当時設定したパスワードが彼の苗字と誕生日だったりするので、懺悔のつもりでこのnoteを書きました。

K君へ。
親経由で、就職が決まったと聞きました。おめでとうございます。スポーツは趣味で続けるんだってね。
就職で家は出ていくのかな。そしたらもうエレベーターで会えることもきっとなくなるんですね、悲しいなぁ。きっと今までもこれからも私の知らない女の子と付き合って、いつかは結婚するかもしれないのに、その結婚式に呼ばれることはもちろんそれを知ることすらないであろう仲なことがとても苦しいです。きっとこんなグチャグチャした気持ち悪い感情が恋だったのだと信じています。
かれこれおそらく13年くらい?、こんな歪んだ感情を向けてしまってごめんなさい。なんか近くに住んでる女くらいには認識されてたらちょっと嬉しいななんて思っています。
そしてあわよくば、何かの間違いでインスタがフォローできちゃったり再会できちゃったり恋愛関係に発展しちゃったりすることを願っています。
これからのあなたの人生が、素敵なもので溢れますように。


懺悔のつもりが全然反省してないですね、開き直りというやつです。
私はあなたと幸せになってみたいけど、私なんかと幸せになるあなたは見たくないので逃げてください。たぶん好きでした。

以上、ストーカー気質女による人生の半分以上想い続けた相手の話でした。
サイダーでも飲んでお口直ししてくださいね。

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