見出し画像

#4 『ノアの方舟』〜武士の進化〜

私たちホモ・サピエンスは、
特定の『発情期』というものを持たず、
ほぼ年中発情できる。。

これは、自然界では珍しい特性だ。

大抵の生物には
季節性か、もしくは
ある一定の間隔でやってくる
繁殖期という物があり、
それ以外は発情しない場合が多い。

さらに、ホモ・サピエンスの女性は
産後一年と開けずに妊娠する事が可能である。

※産後6ヶ月以内の妊娠は女性の身体にダメージが大きく、胎児にも影響するリスクが高いので注意が必要。世界保健機関(WHO)は18ヶ月以上を推奨している。

私たちと同じ種である他の霊長類は、
子供を産んだ後
長い長い授乳期を終えなければ、
再び妊娠することはできない。

つまり、
私たちホモ・サピエンスは
繁殖力の高い動物なのである。

その繁殖力に加え
テクノロジー、

医療、

食料生産技術、

などが、
飛躍的に進歩したことにより、 

2022年11月15日、
世界の人口は80億を超える事となった。

だが、、
そんな私たちホモ・サピエンスが
過去にその数を数千にまで減らし、
絶滅の危機に瀕したことがある事を
あなたは知っているだろうか、、、?

それは、
19万5000年ほど前の事だ、、

それまでのホモ・サピエンスは
生息範囲をアフリカ全土へ広げ、
人口も数十万人にまで増やし繁栄していた。
(アフリカ大陸を出ていた可能性もある。)

しかし、
地球の動きが様々な要因により変動し、
太陽との距離や
日光が当たる範囲が変わり、

氷河期が始まってしまう、、、

『ミランコヴィッチサイクル』という現象。

多くの場所で植物は枯れ、

砂漠は広がり、

ホモ・サピエンスが主食としていた
草食動物も大量に死んでいった、、

そして、
アフリカのほとんどの地域は、
彼らにとって生息できない
環境になってしまったのだ。

残された土地は
アフリカ大陸の最南端(現在の南アフリカ)
だけとなり、、

生き延びたのはわずが数千人、、

コンサート会場に
収まるくらいの人口である、、、

まるで
聖書に登場する『ノアの方舟』のような
事が実際に起きていたのだ。

余談になるが、
聖書には現実と重なる部分が多く、
とても興味深い。。

アダムとイブが禁断の果実を食べて
知性を得たように、
人類は肉を食べ始めた事により知性を得た。

(豊富な栄養と消化しやすくエネルギー効率の良い肉食が脳を巨大化させるキッカケになったと言われている。)

時代は前後するが、
地殻変動により山脈が形成され
東アフリカで乾燥化が進んだ事で、
私たちの祖先は森林という楽園を追放される。

その後の奮闘のすえ、
繁栄する事ができたが、


氷河期が訪れた事によって
多くの仲間たちの命が奪われ、、

南アフリカという方舟に
乗れた人だけが生き残る事ができた。

っと、いうふうに、
細かい事を抜きにして考えれば
話のスジは通っている、、

聖書は口伝えで
受け継がれてきた物語を、
文字ができてから書き記したというので、
現実と重なる部分は大いにあるのだろう。

次回
#5『人類皆兄弟』

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?