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レイブンクローにいそうな女の話

 雛菜とめぐるの記事を書いたので、せっかくだからあさひの記事を書く。

 僕は、「レイブンクローにいそうな女」が好きだ。これには様々な意味がある。頭の良い女の子。才能のある女の子。探求心のある女の子。個人主義の女の子。これらすべて、レイブンクロー寮の特徴だ。
 芹沢あさひは、そうした「レイブンクローにいそうな女」の条件のほとんどを満たすキャラである。だが、「レイブンクローにいそうな女だからあさひが好き」という結論ありきで話すと、見解が行き詰りそうだったので、ひとまずそこはさておく。
 今大事なのは、「あさひがレイブンクローにいそうな女だ」という事実だけだ。

 好奇心の塊のような少女で、常に面白いことを探しており落ち着きがない。夢中になっているものに対しては真面目で実直だが、それに対する疑問が解決すると途端に興味を失ってしまう。
 良くも悪くも素直であり、こちらの言葉をおとなしく聞いてはくれるが、疑問に思ったことは解決しないと気が済まない。徹底した理屈屋なので、「そういうものだから」という言葉では、なかなか納得してくれない。本人の人懐っこさもあって社交性は高いのだが、社会性があるとは言えないタイプだ。

 あさひのそうしたパーソナリティは事前チェックの段階からある程度は把握しており、「こいつはなんだか推しになりそうな気がするぞ」と思っていた。そして事実、見事推しになった。
 僕があさひのどういったところに惹かれていったのか。「天才性」と「探求心」、そしてそれらから来る「危うさ」の三本柱だと思う。

 まずもって、あさひは天才キャラである。街頭ビジョンで一度見ただけのアイドルのダンスを完コピしてしまう。瞬間記憶能力と、要領を掴む勘の良さ、そして興味を持ったことに対する集中力の高さがなせる技だ。さらには努力を努力とも思わないタチなので、成長も早い。
 中でも「興味を持ったことに対する集中力」と、「努力を努力と思わないタチ」は、僕が好きな天才キャラの傾向だと思う。なんでかと言われると、ちょっとわからん。ただ、やっぱり天才キャラには「熱意」か「敬意」を持っていてほしいんだと思う。

 次に「探求心」だ。これは「興味を持ったことに対する集中力」にも通じるところだが、彼女は自身が感じた「ワクワク」への探求心が異様に高い。そのすべてを解析し、理解し、身に着けようとする傾向にある。
 僕は、何かを知ろうとするキャラが好きだ。未知なるものへ挑もうとする気持ちを持つキャラが好きだ。「行ったことが無い」「知らない」という事実だけは、それだけで探求と挑戦の理由になり得る。これは僕自身がそう思っている。つまるところ共感だ。

 そして「危うさ」である。あさひは、自分の探求の為なら、自身の命さえも省みないような危うさがある。
 彼女のプロデュースシナリオは、この欠点が指摘される話だった。ダンスのステップひとつが納得できないというだけで、ぶっ倒れるまで一人で練習をしてしまう。
 これは彼女の奔放さが原因でもあると思う。あまりにも自由であるが故に、目を離すとコロッと死んでしまいそうな危うさ。言ってしまえば、あさひは日常に興味がない。彼女を日常に繋ぎとめるロイスが希薄なのだ。ジャームってことじゃねぇか!

 あさひの物語は、あさひがジャームにならないよう、Pとストレイライトが自分にロイスを結ばせる物語であるとも言える。
 僕は、あさひPラブ概念には長く否定的な立場を取ってきた。しかし、単にあさひの対人面の情緒が未発達すぎるだけで、Pとの交流を経たあさひが10年後くらいとかに「あれが好きってことだったんすかね?」と思ったりするくらいは全然アリだなと思いました。

 あさひが好きな理由をある程度言語化したところで、翻ってレイブンクローの話をする。
 この「レイブンクローにいそうな女」という一文は、「探求心・研究心が強いキャラ」あるいは「求道者」という言葉に置き換えられる気がした。原点は水野亜美あたりになるだろうか。僕は亜美ちゃんの「頭が良い」というパーソナリティが好きだった記憶がある。
 こうしたキャラは、自分の得意分野においては強い自負を持っており、そこを侵されると強い対抗心を露わにする。得てしてガツガツしていないキャラが多いので、そのあたりのギャップが魅力的だ。

 この、レイブンクロー女子概念は、「真面目なキャラ」と「奔放なキャラ」に大別される。
 おそらく、この二つのキャラに対しては、それぞれ違う魅力を感じている。「レイブンクロー」という言葉が、好きなキャラをひとくくりにするのに便利すぎるので使っていたが、本来は異なる類型のはずだ。

 亜美ちゃんは前者。早瀬ユウカもこちらに入るだろう。テレサ・テスタロッサはおそらくグリフィンドール寮に入るだろうが、レイブンクローにも適正はあって、その場合は前者である。同様の素質があるハーマイオニーも前者だ。
 こちらは、「探求心・研究心の強いキャラ」を好む傾向にある。というか研究者女子だな。スタイルで言えば「タタラ」だ。

 あさひは後者となる。こちらは、より「求道者」としての側面が強いキャラが好みだ。スタイルで言えば「カブキ」あるいは「チャクラ」だ。

 これまでは「レイブンクロー」という言葉を使って、この「研究者」と「求道者」を一緒くたにしていたので、かなりこんがらがっている部分はあったのだが、あさひの好きな要素を言語化したことで、実は別モノなのではないかという部分が見えてきた。
 この辺についても、それぞれまた別に掘り下げる機会を作りたいところ。

 僕は、シャニマスの推し3人の中で、「アイドル」というものへの向き合い方はあさひが一番好みである。特定の何かに熱中し、道を究めんとする姿勢。そしてそこから来る奔放な危うさ。このあたりが上手く噛み合っている。
 あさひの持つ「奔放な危うさ」は、もっと広げる余地のある話で、他のキャラクターの好みにも繋がっていく部分があるのだが、それはまた別の記事にしたい。

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