プレゼンで落ちた切手の仕事
去年のことですが、Royal Mailの仕事がありました。
Royal Mailの切手の仕事は以前に一度やったことがあり、これがその時のものです。
今回は、Birmingham 2022 Commonwealth Gamesの切手で、イギリスのTogether Designというデザイン会社を通して、オファーがありました。僕の知る限りでは、Royal Mailの切手はいつも他に候補のイラストレーターが数人いて、プレゼンで勝たないと実際の切手に採用されません。
僕は残念ながら落ちてしまい、最後まで行くことはできませんでした。
プレゼンに勝つためには、極めて時間の無い中で、アートディレクターと協力して、ほぼ仕上げに近い完成度のイラストレーションを制作する必要があり、僕が提出したものは以下です。
一回目のプレゼンは下の二つで、female baton relayとpara basketballの二種目が指定されました。
結果は、僕と他にもう一人が選ばれて通過しました。実際はプレゼンに出す前にアートディレクターと何度もやりとりしているので、いくつか別のバリエーションも存在します。
Stamp Advisory Committee (SAC)のコメントは、「非常に良い。もう少しズームアウトして、他にwomen’s boxingとmixed syncronized divingの二種目を追加し、新たに四点制作してみて欲しい」とのことでした。当然もう一人のイラストレーターも同じ条件で制作します。
ちなみに、SACはデザインを検討し、最も良いと思われるものをRoyal Mailに提案します。コミッティーのメンバーはあらゆる分野から選ばれますが、特にデザイナーやロイヤル・メール、英国政府の人も含まれています。
以下が新しく制作して提出した四点です。
この四点はだいぶ気に入ってもらえたものの、他の一人に決まってしまいました。
現在は切手が発行されていて、下記がそれです。
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