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ペンスチ通信

ツイッターの拡張版のような感じで、主にイラストや絵のこと、日々の出来事や考えたことを気楽に綴ります。以前やっていた定期購読マガジンは真面目に役立つ情報を発信しようとした結果力尽き… もっと読む
主に絵や仕事に関することを書いています。多くの記事を単体でもで販売している(たいてい100円)のは… もっと詳しく
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記事一覧

発想の実際 『DOGMAN』の場合

『枯れ葉』が映画のポスターでしたので、同じ映画に関連する例として『DOGMAN』について書いてみます。というのは、DOGMANのときは、完成形が見えずにスケッチブックやモニター上でああでもないこうでもないとやってなんとか形にするのとは違い、映画を見ている時に絵の最終形が頭の中に見えていたからです。

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安西水丸さんのイラストレーション

 正直に告白すると、僕は水丸さんのイラストレーションの良さが全然わからなかった。

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修了式

修了式では専任講師として一言喋らなければいけないのですが、言うべきことが思い浮かばず毎年悩みます。講師としての一年で一番苦しむところです。しかし、最後の締めくくりだからいい加減にすることはできません。 去年、自分が何を言ったのか全然覚えていないので、今年は準備もかねてここに書いておこうと思います。(現時点ではもう修了式は終わっているので、喋った後です) まずはみなさん一年間お疲れさまでした。 さて、僕にはずっと心に残っていて忘れられない先生の一言があります。 僕はカリ

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発想の実際 『枯れ葉』の場合2

時間が開いてしまい自分でも何を書いていたか忘れました。 どういう絵にしようかと悩んでいた場面でした。絵を考えるときには、僕の場合、言葉から始めるときと、ビジュアルから始めるときの二つパターンがあります。 絵にコンセプチュアルな要素が必要なときは、言葉から始めることが多いですが、今回は映画のポスターですし、リクエストされたモチーフとビジュアルがすでにありますので、サムネールを描くことから始めます。

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発想の実際 『枯れ葉』の場合1

先日書いた発想の方法という記事の中で、完成形が見えずにスケッチブックやモニター上でああでもないこうでもないとやってなんとか形にする例を具体的に説明してみます。 ネット上にイラストの描き方のテクニック的な解説はあふれているものの、どうしてそういう絵を描くに至ったのかという思考過程の解説はあまり見かけないような気がして。感覚的でもあるので、思考の過程というほど大げさなものではないのですけどね。 一番最近の例で思い当たるのは、大島依提亜さんより依頼された、アキ・カウリスマキ監督

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発想の方法

僕は喋ることが本当に苦手でして、その無能ぶりにいつも呆れています。そんなときにツイッターで見かけて興味を持ったのがこの本。早速買って読み始めていますが、共感できる着目点が多く、ある意味でひねくれていて良いです。ちなみに著者の頭木さん自身は口が立つようなので、そこは僕とは全然違うのですが、口が立つ人が勝つというのは腕力が強い人が勝つのと同じだから良くないと言っているところが良いです。 さて、イラストを制作するときに、どうやって描こうと思う絵を思いつくのかと訊かれることがありま

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個展を終えて

マヤでは五年半ぶりの個展を無事終えました。たくさんの人にお運びいただきどうもありがとうございました。遠方からもいろいろと注文してくださり感謝いたします。 最終日にはなぜか学生からのリクエストでスケッチブックにサインをしてアジフライとエビフライの絵を描いて、ついでなのでカキフライも描きました。 今回の個展をしてまず思ったのは、前回より疲れやすくなったことです。確実に加齢のせいです。別に歳をとるのは悪いことではないですが、いくら元気なつもりでも(というか自分は元気だったためし

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ネタバレ

今回の個展で展示しているFast Travelシリーズの絵の中で、以下の4点は日本の風景を描いています。自分で撮った写真をもとに構成しているので、その元ネタを掲載してみました。

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パーソナルワークとゲームの関係

 イラストレーターとして三十年以上絵を描いてきました。イラストレーションですので、当然のことながらクライアントのリクエストに応えるタイプの絵です。自分には人のために絵を描くことがとても性に合っていたと思っています。なぜなら自発的に描きたい絵が何も思いつかなかったからです。外側からテーマが与えられて、制限のある中でいかに面白いものを作れるかというところにやり甲斐を感じていました。   ところが、三十年以上人のために描いてきて、なんとなくですが自分のために描きたいという気持ちが

欲しい色を自在に混色して作る方法

欲しい色というのが自分の頭の中でイメージした色の場合は、混ぜて作った色がイメージとマッチしているかは本人の感覚でしかわからないでしょう。 しかし、目の前にある静物や風景、もしくは写真の色とマッチする色が作れたかどうかは混色した色を近づけて比較してみればわかると思います。 たとえば目の前にあるみかんの影側の色とピッタリ一致した色が作れたかどうかは、その色を筆にとってみかんに近づけて比較してみればわかります。 それで、どうやって混色するかなのですが、やり方はいくつかあると思

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個展のお知らせ

あけましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いいたします。 1月17日から始まる個展のお知らせです。 上の画像は個展のDMです。 クリスマスカードを何人かの方からいただきまして、そのお返しに個展のDMを年賀状がわりにして送ることにしたのです。ただ、僕の名前を木内達郎という具合に郎の文字を間違えて書いている人がいましたので、朗の下に二重線を書いておこうかと思ったのです。半分冗談ですが(笑) ところが!それで気づいたのですが、DMに自分の名前を探してもどこにも見つ

2023年買って良かったもの

ずっとモニターは買おうと思っていたのですが、種類がありすぎてどれを買っていいのかわからないまま一年が過ぎようとしていました。ゲーミングモニターならまだ決められそうではあったのですが、仕事用となると迷いに迷い、結局純正のこれに。Nano-texture ガラスの整備済み品を買いました。映り込みが少なくて目に優しそう。やっぱり5Kだしデザインもスッキリしていてキレイです。ケーブル一本ですぐつながるのも良いです。 今年の二月くらいにやっと普通に買えるようになってすぐ買ったものです

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日米におけるイラストレーターのエージェントの話

もちろん全部が全部そうとは限りませんが、自分が見聞きした限りではということで、日本とアメリカのイラストレーターのエージェントについて、主に違いを感じた部分を書いてみたいと思います。 アメリカのエージェントとは実際に仕事をしていますので、自分の体験から書きます。日本のエージェントとも専属関係ではないですが、何度か仕事をしたことがあります。 アメリカのエージェントエージェントと仕事を開始するまえに契約を結ぶ。通常、契約書があるが、ないこともある。 契約の際にエージェントのコ

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個展の準備

今回は初めて図録を作っている関係で、ギリギリまで絵を描いていることができず焦っていました。 とりあえずやっと絵は全部仕上げました。展示するのは全部で20点の予定です。新作が20点かというとそこまでは力が及ばず、既存作品が3点含まれます。柴犬は10匹登場する予定です。 というか、二年前から準備期間があったのに、メインの絵は5点しか仕上げられず、開催前から力不足を痛感しうちひしがれているところです。ゲームをやりすぎたか… ちなみにMAYA2のほうでは仕事で描いたデジタル作品

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