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独断の映画感想文 ゴジラ-1.0 & シン・ゴジラ
過去に映像関係に携わった事もあり、いや単に映画が好きなので😊、一年間に数十本の映画を観ます。
もちろん当たりはずれあるけれど、その中でもわたしのココロにズンとつらぬく映画の感想を書き出します。
あくまでもわたし自身の感想文なので、共感されないかも知れないけどご参考まで。
あ、ちなみに基本ネタバレです。どうぞご注意下さい。
ゴジラ-1.0
山崎貴
この映画は「シン・ゴジラ」と比較しながら評するのが適当だと思う。
-1.0は戦後復興に進む東京を、ゴジラが無慈悲に破壊する。
こんな絶望的で魅力的な設定なら、観る前から期待する。この時代を選んだ時点でほぼ成功したと言っていいかも。
対してシンはまさしく現代に現れたゴジラとのシミュレーション映画。人間ドラマを極力排除し、ゴジラと向き合う。
-1・0は文系、シンは理系の映画とも言える。
主人公と至近距離で戦うゴジラ。その恐怖は3D向き。IMAXで観たがスリルな映像表現で、怪獣映画としてよく出来ている。そのゴジラに立ち向かう市井の人たち。かれらは戦争で死んでいった戦友の仇をゴジラで取りたいのか、自分自身の死に場所を探しているのか。。。
横須賀から出港する私設の軍隊隊員たちはこの映画一番の胸熱場面。
「誰かが貧乏クジを引く(それは自分たちである)」
その勇気、気質は充分に観るものに伝わる。特に艦長役の田中美央は出色。彼の声と佇まいはまさに艦長そのもの。親分肌でない理知的なところも良かった。
機雷除去船の佐々木蔵之介は何を演じても佐々木蔵之介なのが悲しいが、この役はもっとズルくてもいいなぁ。
吉岡秀隆はいい味出てた。上手いです。
お隣りさんの安藤サクラのキャラもどっちつかずで、あの短時間では彼女の良さは伝わりにくい。
主人公の神木隆之介はまずまず。ただ浜辺美波とのやりとりはチグハグでご都合主義に感じた。
銀座に突然現れるゴジラといい、そんな非常事態なのに電車が普通に走ってたり、人びとがパニック状態の広い銀座ですぐに二人が会えたり。。
病院での再会なんて、その極みだろう。
旧ゴジラのオマージュかも知れないが、そういった点でのリアルさはシン・ゴジラの方がある(当たり前かも知れないが)。残酷さにしても。
総合的に娯楽作品としては満点。CGもいうこと無い。シンよりかなり進歩している。
だけど90点。ちなみにシン・ゴジラは95点。
ストーリーにもう一捻り欲しいのだ。ハリウッドのペラッペラなアクションCG映画より遥かに上だが、惜しい映画だと思う。
それとあのラストは全くいらない。
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