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どうぞこのまま / 丸山圭子 歌詞考察

1.はじめに

今回は歌詞考察です。今回の曲は申し訳ありません…、本当にまったくの初見で、YouTubeで「大橋純子さん」の楽曲を調べている中で偶然耳にした曲です。ボサノバ調のしっとりした歌と演奏が心地よく、歌声も大きく歌い上げると言うより語りかけるに近い感じも良かったんです。一目(耳)惚れしました。

曲は丸山圭子さんの「どうぞこのまま」という曲です。実は曲も初見でしたが、歌い手さんも初めて聞く方でした。でも、年配の知り合いなどに聞くと、当時流行ったということで、有名な曲だよと言われました。調べたらこの曲をカバーされている方も多かった!名曲ですね。

最初何気なく聞いた時は、松任谷由実さん?と一瞬思いましたが、よく聞くと違う…。もっとソフトな感じ?そして何度と繰り返される、歌詞の‘どうぞこのまま’が耳に残ります。そしてその意味が知りたくなりました。

まずはいつも通り、私の作ったイメージビデオをご覧頂き、歌詞の流れと雰囲気を掴んでください。※note内での再生で画質が悪い時は、以下からYouTubeに飛んで頂き、YouTubeアプリで再生すると改善する場合があります

2.丸山圭子さん

埼玉県出身のシンガーソングライターです。

■1972年エレックレコードから『そっと私は』でアルバム・デビュー。

■1973年ラジオ『ヘルス・フォーク、圭子のソネット』パーソナリティを務める。東京音楽祭国内大会出演。全国コンサート・イベント出演などを始める。

■1976年アルバム『黄昏めもりい』に収録された「どうぞこのまま」が爆発的ヒットとなり、 女性シンガー・ソングライターの草分け的存在となる。日本有線放送大賞新人賞を受賞。全国コンサート活動を続ける。テレビ・ラジオ等の司会、パーソナリティも多数つとめている。

■オリジナルアルバム、シングル多数。最新アルバム「On Your Side」(2022年)発表。ライブ活動多数。 他のアーティストへの楽曲提供も多い。(山口百恵・岩崎宏美・桜田淳子・谷村有美他多数)

■1977年「花望楼」(八曜社)、2014年「どうぞこのまま」(小径社)、2020年「丸山圭子・作詞作曲自由自在」(玄視社)発売。2017年~2020年産経新聞書評「本ナビ+1」担当。

■後進の育成にも積極的に取り組んでいる。洗足学園音楽大学客員教授。

■日本著作権協会正会員・日本歌手協会会員

※以上 「丸山圭子Official Web Site」より

3.どうぞこのまま

1976年7月5日に発売された丸山圭子さんののシングル曲です。作詞作曲もご本人の手によるものです。

この曲はニック・デカロの都会的なアレンジを取り入れたかった丸山が、デカロのアルバム『イタリアン・グラフィティ』を持参してスタッフらに聞かせ、自らアレンジの希望を出した結果ボサノヴァ調のアレンジになったとのことです(Wikipedia)。

そしてなんと、歌詞はご本人の実体験なんだとか。若いうちからいろいろ恋愛経験を積まれて、その中から生まれた楽曲なんでしょうか。

シングルジャケット

調べているうちに、本人が書かれた「どうぞこのまま」の書籍が発売されていることを知りました。その中にこの歌詞の真実が書かれているようです。

それを読んでしまったら単に読書感想文になってしまうので、今は手に取りませんし、ネットを頼って検索したりもしないでおきます。いつもの様に、私なりの解釈で歌詞考察をしたいと思います。

そしてこの曲はロングヒットとなり、1977年2月末の時点で80万枚を記録しました(Wikipedia)。

4.歌詞考察

まずはいつものように、歌詞全体から見ていきましょうね。

この確かな 時間だけが
今の二人に 与えられた
唯一の あかしなのです

ふれあうことの喜びを
あなたの ぬくもりに感じて
そうして 生きているのです
くもりガラスを 伝わる
雨のしずくのように
ただひとすじに ただひとすじに
ただひたむきに

それは ばかげたあこがれか
気まぐれな 恋だとしても
雨は きっと 降り続く
くもりガラスを たたく
雨の音 かぞえながら
どうぞこのまま どうぞこのまま
どうぞやまないで

さよならは 涙とうらはら
さめたコーヒーの ようなもの
だから いつまでも このまま
どうぞこのまま どうぞこのまま
どうぞやまないで
どうぞこのまま どうぞこのまま
どうぞやまないで

JASRAC作品コード  055-5687-2 / ISWC  T-101.410.092-4

あぁ、明らかにこれは一言でいうなら不倫ですね。令和の時代なら間違いなく叩かれます。

これは丸山さんの書かれた書籍の方がとても気になります。これ考察が終わったら買ってみよ。とても胸が締め付けられるような…、歌詞考察の時は毎度のことなんですが、勝手に切なくてなってウルっとしました。

私の中での物語は…、

この女性には付き合っている男性がいます。ちょっと年が離れた彼は、とても優しくて頼りがいがある人なんです。今まで彼女の周りにいた男の人とはちょっと違う、なんか独特のオーラがあって、包み込んでくれるような安心感がありました。

出会ってすぐに恋に落ちました。そうここまではよくある出会いです。

付き合い始めて知ったんですが、彼には奥様もお子さんもいたんです。すごくショックでしたが、今さら気持ちを変えることは無理です。一旦(恋に)落ちてしまったら這い上がるすべを知りません。

そんな日々が何日も過ぎた頃、ある日いつものように彼が遊びに来ます。梅雨前の蒸しっとした日でした。

いつも2人で積極的に出かけたりなんかはしません。他人の目もあるし、2人きりの時間を2人きりで過ごしたかったんです。それが最高の贅沢な時間でした。

そして、だいたい決まった時間になると、彼がいそいそと帰る支度を始めます。その時間が来ると彼女は目にいっぱい涙を浮かべ、彼をじっと見つめます。引き止めることはありません。困らせるだけですから…。

「じゃ、また来るね!」

と、背を向けた瞬間、彼の意識がご家族の方に切り替わる時なのです。こちらから見ててもそれが伝わって来ます。意識的でないにしろわかるんです。でも救いは「また来るね!」という言葉。また会えるんだ!

それに今日は天が私たちの味方をしてくれました。

いつものように2人でベッドで過ごしているうちに、急に空模様が怪しくなりました。いつしか大粒の雨が降り出したんです。

「あちゃー!こんなに降るって言ってたっけ?傘持ってきてないよ」
「私の傘使う?」
「いや、家に持っていったら怪しまれるし、君だって他に傘がないじゃない」
「天気予報だと一時的な通り雨みたいよ」
「じゃあ、雨やんだら帰るよ」

そうとなったら嬉しい延長です。雨が降っている間だけは一緒にいられる。今だけは…、今のこの時間だけは私が彼の奥さん。新婚なんだからずっと抱きしめてて…。

彼の体温が直に伝わってきます。心の中が幸せで溢れそうです。この安心感。神様、ずっとこのままでお願いします!雨がいずれやむことなんか忘れて、ただただ今のこの時間を大切に過ごそう…。今こうしていることが全てです。

寝てる訳ではないのに、いっぱい夢を見ました。彼との結婚式、新婚生活…。彼に結婚を迫ったことはありません。でも内心はそうありたいと思っています。いつかそうなることも期待している自分がいます。かわいいお嫁さんになるよ。でもそれを口に出さないのが長続きする秘訣。

彼に背中から抱きしめられたまま、かなりの時間が経ったと思います。窓に当たる雨音も小さくなってきました。

「神様、お願い!どうぞこのまま…やまないで!」

近い将来、彼からの「また来るね!」が「さよなら!」に変わる日が来ることは自分でもわかっています。やがて彼が「さよなら」を言う時、全ての夢から醒めることでしょう。だからこの夢を見させ続けて欲しい!この雨の音と一緒に…。

今はまだ辛うじて夢の中に生きてます。雨が小降りとなる時、彼女の目は土砂降りに変わりました。

5.昨今不倫事情

今の日本では不倫なんてしてたら、あちこちから避難されて、それはそれは悪人のように叩かれます。まだ昭和の時代はその点は多少緩いのかな?まずネット(SNS)がないですからね。

これはどうなんでしょう。不倫とはいえ、当人同士は真剣に恋に落ち、愛し合い、離れられない間柄なんでしょう?もちろんそこには、お互いの家族も関係し、大きく傷つく者もいるのは事実です。

それでも、そこにまったく関係ない人々までが騒ぎ立てて、SNSなどで叩くのは違う気がします。私自身は不倫は悪いことと知ってるから、そうはなりたくありません。でも、そうならないとは誰も断言出来ないと思います。

恋なんて急に降ってくるんですもの。遥か遠い平安の時代から、記録になくてもそれより何万年も前から、人は人に恋して生活してきました。だからそれを物語にして感動や哀しみを生んだりします。

不倫に対する人々の反応は、時代によって変わってきました。特に、芸能人の不倫騒動が多く取り上げられる中で、不倫への批判やバッシングが激しさを増しているという指摘があります。

不倫に対する日本人特有の捉え方として、以下のような点が挙げられます。

▶浮気・不倫が許容されにくい
▶倫理観が高く、他人の浮気や不倫を強く意識している
▶マスコミの過剰な報道や集団主義の国民性により、世論としてまとまってしまう

これらの要因により、不倫は社会的な制裁や影響を受けやすい行為となっています。不倫は絶対に許されないことですが、それだけに人々の価値観や世論の“時代性”も重要なテーマです。

皆さん、燃えるような恋をしてますか?一度きりの人生だもの。誰にも迷惑をかけることなく、本気の恋愛をしてみたいですね。

6.おまけ(noteお勧め)

最後に本文とは関係ないですが、私の知り合いがここnoteで定期的に記事を投稿しているのでご紹介します。

medibeautyとは、代表(みさみさ)自身が従事している医療業界の分野に、メイクやファッションを取り入れる事で患者様の心のケアを目的として、そこから得られる効果から、生きがいと癒し、そして笑顔を引き出そうと言う試みです。それにより、症状の緩和や病状の進行を遅らせたりする事を目的としています。

▼medibeauty公式WEBサイト
https://medibeauty.my.canva.site/

それを「医療と美容の架け橋」と称して、それを先導して行く企業“medibeauty”を立ち上げるべく日夜努力しています。分かりにくいテーマですが、医療ではカバー出来ない、人間本来の生きる力を引き出す美容的アプローチです。

これは医療関係にとどまらず、介護にも同じ事が行え、認知症予防、進行の抑制、生きがい、に繋がる事になります。

誰もがいずれ通る事になる病気や老化。誰しもが健康で生きる権利があります。少しでもそう言った方々にお手伝い出来るのが“medibeauty”です。

ここnoteでも定期的に記事を投稿しています。ぜひ読者になって応援していただければ幸いです。

過去記事も遡ってご覧いただけると幸いです🙇‍♀️

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