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躁鬱(双極性障害)の人向け ネガティブな感情に囚われないために

心理学の学び直しで講座を受講していたので、それを踏まえて、過去の感じ方から今の感じ方の変化ついて書きたいと思います。

感情という反応が、そもそもどのように現れるか?ですが、出来事によって自動的に出ているわけではなく、“自分の受け止め方”を必ず経由します。

例えば、「失業したら不幸だ」と(無意識に)思っている人は、失業した時には不安や恐れで頭がいっぱいになってしまうかもしれません。

しかし、実際には失業しても、「次探すか」と不幸にならない人がいます。
「失業したら不幸だ」は推論に過ぎず、事実ではありません。

これは「失業」を病気や不合格、離婚などに置き換えても同じです。ある事柄に対する反応は“自分の受け止め方”によって変わります。

であれば、ネガティブな感情で支配されてる時が気づくチャンスです。「あれ、これは全人類同じ感情になる出来事?1人の例外もない?」

少し大げさに書きましたが、だいたいのことは例外がいます。そして、よくよく自分の受け止め方の中身を覗けば、「普通は」「大人は」「女性は」「男性は」「こうあるべき」などの固い思い込みがあります。

固い思い込みをなくそう、ではなく、「〜にこしたことはないけれど、例外もあるよね」くらいに柔らかくしていくことが大切です。

全ての「こうあるべき」を捨てようとして振る舞うと、ひとりよがりで迷惑な人になり、人が離れていくかもしれません。

例えば、「人に好かれなければならない」思いが強いと、嫌われた時にはひどく落ち込む可能性があります。一方「人に好かれるにこしたことはないけれど、全ての人に好かれるのは不可能」と思っていると、同じ場面で、少しは痛みがあるけれど、それほどのダメージはなく過ごせるはずです。

このように、人の反応は、無意識に固く信じている思い込みによって左右されます。

ここからは、私の実体験ですが、双極性障害を発症した後、“普通に働いている人”が羨ましいとよく思っていた時期がありました。

今は、違う感じ方で、「自分ができないことをしてくれてありがたい」と思っています。

無理にそういう風に思おうとしたわけではなく、「今働けないことが不幸だ」と心の奥で思っていることに気づいたんです。

その思いをぎゅっと握ったまま外の世界を見ると、自分以外の人はちゃんとできている○、自分だけが×の世界になってしまいました。

当時、幼稚園児の子どもでさえ、自分の身の回りを整えて登園していましたので、よりキツかったです。

では、内側をどう書き換えたかというと、「まず、働いていない自分のまま幸せにするには?」と考え、遊ぶこと、やる事を自分に与えました。

なぜそのように考えたかというと、この先働くにしても、働ければOKで、働けなければOKでないという世界にいる限り、何度でも同じ感情に振り回される事になると思うからです。

働けたとして、
満足いくお金が稼げなければ・・
人間関係が上手くいかなければ・・
自由な時間がない・・
など、形を変えて何度でもふりかかってきます。

世間的にOKじゃない自分だとしても、自分だけは味方をしてあげるイメージです。怠けるとか投げ出す、ではなく、今できることをやる感じです。

自分が最大の敵、みたいになると結構苦しいと思います。(発症時はそうなりがちだと感じます)

今何かができないことは不幸と直結してはいないはずです。

感じ方の傾向には必ず“受け止め方”が関わっています。

大人には、“受け止め方”を変えて、自分を育てる自由があるのが希望だと思います。

自分を幸せにするのも、不幸にするのも、受け止め方次第なんですね。

いつも意識している訳ではないですが、「自分なりによくやっている」と心の中で自分のことを受け入れらえてる時、穏やかでいられるし、継続的にものごとに取り組める感じがします。

注意が必要なのは、「自分なりによくやっている」のを人に認められようとしないことです。感じ方は人それぞれだし、“がんばり”のモノサシは皆違うからです。

今日のまとめは、こんな感じです。

  • 今できることをするしかない(無理なことに手を出さない)

  • 自分労う・褒める

  • 感謝したいことがあれば伝える

  • ネガティブな感情に囚われていたら、受け止め方を疑う

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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