躁鬱(双極性障害)の人向け 体調は良いけれど幸せは感じられない時
今回は、これまで学んだ心理学と、自分の内面とを照らし合わせて、現時点での考えを書きます。
まず、“幸せ”とは何か?“幸せな人”とはどんな人か?
“幸せ”はあるもの。
”幸せな人”とは、自然に「ある」に目を向けられるスキルを身につけた人、あるいはそれを自分で身につけた人。
こんな風に思っています。どこかで災害や戦争が起こると、「自分は家があって、食べられて幸せ」と感じるかもしれません。
しかし、それは何かが起こらなくても、ずっとあった訳です。昨日も一昨日もあったけれど、当たり前だから感じられなかった。
当たり前になると“幸せ”ってなくなってしまいます。
“幸せな人”のシンプルな事実は、“自分は幸せだと思っている人”です。“幸せ”は相対的なものではなく、絶対的で主観的なものです。思い込みなんです。
何かを失っても、「これが残ってたラッキー」と「ある」に目が向けられます。失った方に注目すると「ない」に焦点が合い、なかなか前向きになれません。
「ある」に注目できる人が頑張ると、より幸せは増すと思いますが、「ない」に注目している人は頑張って手に入れても、また新たな「ない」が出てきて、幸せの総量は増えないのでは、と思います。
何が言いたいのかというと、幸せを感じるのが先で、そのセンサーがうまく働いていないとしたら、何してもハードになりかねないだろう、という事です。
では、どうしていくとセンサーが働くの?という部分ですが、
「ある」に目を向ける練習をする、です。
「ない」に目を向けるのは、超簡単です。テレビやネットのニュースを毎日見ていれば、自動的に悲観的で希望のない世界を想像し、不安が増します。
滅多に起こらない、主にネガティブな内容なのでニュースなのですが、それを見ていれば世の中の見方が歪むのは必然だと思います。
大事なのは、自分で確かめたリアルの方で、例えば、「ある」に注目すると、
晴れて日差しが暖かい
雨に濡れた植物の緑がきれい
傘に当たる雨粒の音が心地よい
蛇口をひねると水が出てくる
一万歩歩けた
など、なんでもないけれど、感じるセンサーはよく働くようになります。
こんなことは、いちいち気にかける人はいないと思うのですが、「ある」に注目するほど、心は穏やかになる感じがあります。
たまに、ではなく毎日感じられるのが良いです。
「ある」に目を向けるのってお金がかかりません、無理やり自分は幸せだ、と思い込む必要はないですが、一つ一つ感じるうちに、「自分てこんなにある」と思えてくるので不思議です。
最後に、読んでくださっている方の中に、行き詰まり感を感じている方がいるかもしれません、私も「この先どうなっちゃうんだろう?」と思っていました。
でも、よく考えてみると、今はすごい時代です。
以前は、身体的な不自由を助けたり、体の機能を拡張するような機械が生まれました。車椅子や自動車、自転車など。
人間の体だけでは何日かかるかわからないような距離を移動できるのです。
さらに、脳の働きを持ったAIが使えるようになりました。自分だけで考えなくても良いし、自分の得意を拡張できる可能性があると思います。
「ある」と思って見渡してみると、ある。「ない」と思うと先の見えない大きな壁に阻まれているように感じてしまう。
自分のセンサーはしっかり働いているか?ただただ、その時に感じる事が出来ているか?学びの復習を兼ねて書いてみました。
読んでいただき、ありがとうございました。
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