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今こそこどもと浮世絵!

浮世絵というと、大人向けの絵を想像する人も多いと思うが、実は子供や風景、街の景色を描写したものも多い。
それは、浮世絵の始まりを読み解くと理解できる。

江戸時代以前、長く戦乱の世が続いていた時代の「うきよ」といえば「憂世」であった。つまり、浄土(あの世) に対して憂世(この世)はつらくはかないもので、移ろいやすい世の中といった意味である。当時ゆとりをもった町人を中心に “浮き浮きと毎日を暮らそう”という明るい意思が芽生え、「うきよ」は「浮世」という享楽的な言葉に変化していった。
※下記リンクより引用

次第に、世相や世俗を表現し、それらをポジティブに捉え、「今風」「流行り」と捉えられるようになっていったという。当初はお金持ちを相手に描いていた画家たちも、次第に今を生きる楽しさを反映させた「浮世絵」を描くように変化していった。

当時の浮世絵は、大きなサイズのものでもだいたいかけ蕎麦1杯程度の値段で売られていたというから、幅広い人々が親しんだことが想像できる。

浮世絵が生まれた背景を聞くと、長引くコロナの影響で閉塞感の感じられる今こそ、親しみたいアートであると感じる。

上記のサイトからは、「子供絵」「母子絵」など、ジャンル別の浮世絵を見ることもでき、非常に面白いのでぜひ一度見てもらいたい。

アートと文化は切っても切れない関係のものの一つであるはずだ。日本に生まれて、日本人として育ったからには、自国の文化により深く触れてほしいと私は思っている。
子供がいずれ海外を目指すとしても、日本文化の盛衰を海外の方にも説明できたら、かっこいいよね。「日本より海外の方が優れている」「海外に学んだ方が良い」という風潮がこのコロナ禍で増したような気もするけれど、ステキなところもほんとうにたくさんあるはずだから。
「日本ってすごい!」と、誇りを持って生きていってほしい。

そこで、今日は「北斎の富士」をテーマにしたアクティビティシート。
1枚目は富士山を見つけるゲームシート、2枚目はその答え。3枚目は富嶽三十六景の富士山を並べ替えるパズル。


カラフルなキッズ向けのイラストと言えないけれど、日本の日本らしい雰囲気や、時代をいい意味で感じられる色使いなど、子供の目には新鮮に映るかもしれない。

画像はArtveeという、名画をフリーDLできるサイトから。このサイト、ほんとうに素晴らしい。
浮世絵に限らず、名画に触れることもできて、しっかり解説も書いてある。英文だけれど、簡易な文章が多いので、アートを英語で勉強したい小学生〜高校生にも向いていると思う。

どうしてもぐずった時、私はyoutubeを見せたくない主義なので、このサイトのアートから「○○をみつけて」というゲームをしている。
その中でも、息子は浮世絵の中から、「ふじ!」と、富士山を見つけるゲームが大好き。
西洋画は難しいのか、すぐに飽きてしまうことがほとんど。でも、浮世絵はほどほどに読み解きにくくて、ほどほどに見やすい。どんな年齢でも、どんな暮らしの人でも、わかりやすく魅力的を感じる、それこそが浮世絵の浮世絵たる理由なのかもしれない。

7net print : 07396517
※8月27日までの印刷期間です。

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