文理選択で迷ったら
楽しそうな方を選ぼう。
どうせどっち選んでも大して変わらない。
いや、文系がどのくらい文系してるのかは、理系に進んだ私は分からない。
だから、「あなたは文系ね」「君は文系の方がいいと思うよ」と口々に言われた挙句理系に進んだ天邪鬼が、偏見に塗れた意見を綴ろう。
私は国語と英語が比較的得意だったらしい。
診断テストか何かでコメントにそう書かれていた。国語に至っては、後に文系に進んだバチバチの文系の子と互いの解答を見比べ議論をかますレベルに達していた。
どうしようもなく苦手だったのは社会と数学。
社会は、小学生の頃から一切の興味も湧かず奈落へ落ちていった。
数学は、自分では苦手だとは思っていなかったのだが、高二の時の数学教師が弱者を蹴落としのし上がったタイプで、蹴落とされる前に自ら手を離した。
理科は、化学がダメ、物理ふつう、生物そこそこ、って感じ。生物に興味があったんだが高二の生物教師がヨボヨボのおじいちゃんでヨボヨボ授業するのでなんだかやる気が削がれてしまった。
そして全ての責任を教師になすり付け、文理選択で路頭に迷った。
成績から見れば、しっかりと文系だった。
しかし、どうにも興味が湧かない。
国語の好成績は、本が好きであったことのオマケみたいなものだ。興味は無い。
英語も、英語縛りでYouTube見てたら勝手に上がっていった。英語はノリと勢いが大切なのだ。国内で4年間学ぶより、現地行った方が速かろう。
成績を無視するなら、どの教科が好きか?
理科だ。
身の回りの不思議が明らかになってゆく感じが純粋に好きだった。
加えて、母のせいで散々食中毒に見舞われており自己防衛の為に学ぶ必要があった。
しかしながら成績は良くない。
結局、なんか理系のが楽しそう、と結論づけ理系に進んだ。
ふわっとし過ぎではないか。
私のセンター試験の結果を見た理系推しの先生に静かに「...なんで文系にしなかったの?」と聞かれるくらいに文系だった。
だがそれで良い。
興味のある分野が生物で良かった。
獣医系の大学に進んだが、周りの子も数学ダメ、化学ダメな子ばっかり。
生物系は一応理系とされているが、文系でもイケる分野なのだ。私も入試は、国語と英語で受かったようなものだ。
友人にも理転した子がいる。
「元禄」を「がんろく」と読み、書き言葉を交える私の話し方に付いて来れず、国語と英語の苦手な彼女は、元文系だったのだ。
信じられない。
とまあ、文理で分かれたところで大した差はない。気楽に行こう。
理系に行ったって、習う内容は図書館のその分野の本を読み尽くすより薄い。授業で指定された教科書を買わずに図書館の本を読んで勉強したくらいだ。
強いて言うなら、花の大学4年間を理系の友と過ごすか、文系の友と過ごすか、程度の違いだ。
文理どっちに行ったって、自分がしたいことをすれば良いのだ。
あれだけ毛嫌いしていた歴史に今更ハマっている話はまた別の機会に。
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