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カウンセリングで大事にしている3つのこと

その人に合う髪型はカウンセリングが大切。何を考えやっているのかという内容です。

kitsukiで大事にしているカウンセリングの考え方です。

カウンセリングの目的はゴール地点を決め、どのように進んでいくか明確にすること。仕上がりの髪型、どんなやり方をするのかを共有することですね。

それをスムーズにわかりやすく、誤解がないようにするためにこれら3つのことを意識してやっています。

  • 提案をする

  • 先入観を持たない

  • メリットとデメリットを伝える

美容室ではじめに行うカウンセリング。これ無くしていいヘアスタイルは生まれないのでとても大事な時間です。

本当は何をしたいのか考える

ひとつめは提案すること。

美容室に困っている人はどこに行ってもうまく伝えられないことが多いです。この原因を考えてみると、そもそもどうしていいかわからないからなのかと。

どうしていいかわからないのにどうするかと聞かれても曖昧な話になるし、写真を見せても本当にしたいわけでもなかったり。

もちろん、「これにしてほしい」と明確な方はその通りにしていきますが、そうでない方もたくさんいる。

そのため、話を聞きながら本当は何をしたいのか考え似合う髪型をこちらから提案するようにしています。

話していると雰囲気がわかってきて、似合いそうな髪型がひらめいてくる。そんなその場の空気感を大事にしています。


新しく似合うものはないか

ふたつ目は「この人はこう」みたいな先入観を持たないこと。

年齢、性別、職業、ファッション、それらの情報はあるとそれに近いものを提案できますが、それだけに頼らないようにしています。

髪型はその人に似合わせるもので、情報に合わせるわけではありません。あまり、先入観を持ちすぎるとそこがずれてしまいます。

特にご新規の場合、表面だけ知ってしまい髪型を当てはめてしまいかねません。だから、あえて聞かないようにしています。

また何度か通っていただく方には、前回と今回では気分が違うかも、新しい雰囲気を求めているかも、長い付き合いだからかえって伝えにくいのかも。そんな風に疑問を持つようにしています。

しばらくするとお互いのことがわかってきます。その好みは把握した方がいいけど、新しく気に入ってもらえるもないかを毎度考えなくてはなりません。

1年前とはみんな違います。過去のデータはあったらいいけど頼りにし過ぎない方がいいデザインが作れると考えています。


似合えばいいだけではない

この髪型にしたら明日からどうなるか。いいことも悪いこともお伝えしています。

例えば、とても似合うけどこれだとセットが大変、きれいな色だけど長持ちしない、おしゃれだけど髪の傷みが大きいなど。

調べられる情報の多くはいいことばかり。むしろ過大評価してしまい、髪の毛をどんなものにも変えれると誤解を与えていることも多いです。

「似合うのでやりましょう!」と作ったものの明日からセットできなければ全く違う髪型になってしまう。ゲストはそれを求めているのかどうか。想像力を持って提案しなきゃなと考えています。

ぼくらは髪型を作るだけでなく、いろんな髪型を楽しみたいきっかけを作りたい。その人に合うものにすればひとつ積み重なります。

無理のあるデザインはまたできなかったになってしまう。それでは楽しむ気持ちもうまれません。

理想と現実のギャップを埋め、落とし所を一緒に考える。これが美容室にくる理由だと思っています。


カウンセリングのない関係が理想的

お互い信頼関係がしっかりでき好みを把握できれば、「お任せで」の一言でカウンセリングがほとんど終わります。あとは、どんな髪型にするかの説明だけ。

ここまでくるには数年かかるでしょうが、そんな関係が理想的です。座っていればいい感じにしてくれる関係。

美容室は悩みを解決するのを越えて、楽しむ場だと考えています。

毎回のカウンセリングをいい時間にするとここに迎えると思うので、kitsukiこれら3つを大事にしています。